無印良品のヒット商品「壁につけられる家具」は、細長い板や箱が壁につけられるというとてもシンプルなアイデア。でも、これが使い手の想像力を刺激して、大人気なのだそうです。開発者でもある清水さんの開発秘話は、目からうろこのおもしろさ。

おおいに刺激をうけて、ももせもこの家具を使ったアイデアを考えてみました! 「アイロン&衣類管理コーナー」です。シンプルで設置しやすいから、家の中に小さなコーナーを作るのに大活躍。これで家族もアイロンがけに気軽に参加! できるはず。

ヒントは「鴨居」と「窓の桟(さん)」

清水さんと赤峰さん

おなじみ、棚オタクの清水さん。無印良品の商品の話をするときは、すっごくうれしそう

開発担当の清水さんの「棚オタク」ぶりは、前回のこちらの記事でも紹介したばかり。「日本の家は狭くて家具も多いので、これ以上収納を増やそうと思ったら、もう壁か天井しか残っていない! というのが現実だと思うんですね。ところが、日本人というのは壁に穴をあけるのをとてもいやがるんです」。

賃貸住宅で釘穴が禁止されているケースのほか、持ち家でも壁や柱を傷つけるのがいや、という人が多いのだとか。同時に、最近は石膏ボードの壁が増えたため、普通の釘では耐久性に問題があり、棚がつきにくい家が多いですよね。

この商品の大きなポイントは、女性でも簡単に石膏ボードの壁に棚が取り付けられ、はずしたあとも穴が残りにくいこと。簡単にちょっとした場所が小さく増える。そんな潜在ニーズがしっかりあって、そこにどんぴしゃと答えた商品なんですね。

壁につけられる家具・棚

窓の桟からヒントを得たという、壁につけられる家具・棚。置ける量は少なくても、それが「必要な場所」に設置できることがミソ

「実は、ヒントは鴨居と窓の桟(さん)なんですよ」と清水さん。友人のマンションにあちこち足を運ぶうち、フローリングの洋室なのに、壁には飾り長押がついている部屋が多いことに気づきます。そこには必ず、ハンガーや洗濯物などがかかっている。「このちょっと何かがかけられる場所って、実は使い勝手のいいものなのかも?」

さらに、多くの部屋の窓の桟の部分に、たいてい缶ジュースや灰皿、本などが置いてあることにも気づきます。
「その小さなスペースって、そんなに便利なの? だったら、好きな場所にそのスペースを増やせたら、もっと便利では?」
清水さんたちのそんな気づきから生まれたのが、「壁につける家具」シリーズなのだとか。

壁につけられる家具・鴨居

大ヒット商品、壁につけられる家具・鴨居。ただ板を張るだけのシンプルな形。でも、用途はたくさん!

ちょっと何かがかけられる。ちょっと何かがおける。その「ちょっと」が、実は暮らしに大きな便宜性を生み出してくれる。しかも、簡単につけられて、跡が残りにくいから模様替えもできる。

前回清水さんからは、「使い手が自分流にカスタマイズできるわかりやすい商品がヒットする」というお話がありましたが、この家具も同様。「ちょっと」を探して想像力を働かせる楽しさが、商品のヒットにつながっているような気がします。

ということで、ももせも「ちょっと」を探して考えてみました。家族みんながアイロンにすぐ手が伸びるようになる、衣類管理ステーションの提案です。