光の観光都市サトラス空港外観フランス第二の都市リヨンは、昔絹織物産業で栄えた街です。旧市街地は世界遺産になっており、2本の川と新しい街とが隣り合わせになっています。他にもグルメの街や金融の街としても有名です。しかし近年、絹産業が衰退の一途をたどると街は元気を失いかけました。そのため、今から15年ほど前に都市の美化整備計画を始めました。計画の一環として主要な建造物が毎年10~25ヶ所、ライトアップするようになったのです。このライトアップが成功し、今では公共建築だけではなく民間の建物を含めた200ヶ所以上の建造物が照明されるようになりました。川に架かる橋リヨンの街をソーヌ川とローヌ川が縦断するように流れており、ここに架かる橋が交通の重要な役割を担っております。橋は歩道橋と歩車道橋とがあり、夜人や車を安全に誘導するために照明が必要になります。それ以外に橋梁全体が照明されて美しい夜景づくりに貢献しています。一橋一橋が異なった照明で、橋のデザインに沿った演出を行っています。そのため、橋がまるで光の彫刻のような造型的効果を高めています。リヨンの都市照明の中心は市役所やオペラ座のライトアップを含むテロー広場の照明といえます。オペラ座はオペラを鑑賞している人の多さが感動の大きさに関係していることから、入場者の数で建物のガラス屋根が真紅に染まったり、薄い赤色であったりと面白く変化します。テロー広場の噴水は光ファイバーを使用して電気の通っていない安全な光で照明されています。次の頁では、街を一望できる夜景スポットについてご紹介しています。12次のページへ