照明住宅実例：建築と一体になる住宅照明(2ページ目)

プライベート空間とダイニング

寝室と個室は建具枠上の建築化照明（建築や内装に照明器具を内蔵し、グレアレスで建築デザインと調和する目的を持つ照明手法）によって空間と一体化させ、天井面をすっきり見せ、柔らかい光によって部屋全体の明るさがとれるようになっています。

ダイニング・キッチンも同様に間接照明していますが、食卓テーブルを兼ねたアイランドキッチン上部には小型のペンダントを3台配置し、水平面の明るさを得るのと同時に空間のアクセントになるよう考慮しました。こちらのペンダントのデザインは、リビングのペンダントとは対照的にリブガラスが柔らかく光り、空間全体にも明るさが広がり、家族のだんらんの場としてにぎやかさを演出するよう配慮しました。

屋外の光

外観の照明は、花壇のコーナーにガラスが柔らかく光るキューブ状の照明器具を配置し、照度センサーとの組み合わせによって、夕方になると自動的に点灯し、家族の帰宅を暖かく迎えるようにしました。玄関アプローチには、フットライトやデッキ下の照明によって足元を明るくし、駐車場部分には花壇と同じキューブ状のブラケットによって、空間全体がふんわり明るくなるよう配慮しました。

夜になると四隅の空間のルーバー越しに室内の暖かな光が洩れてきます。昼間と異なる夜景ならではの表情を演出できるのは、照明設計者冥利です。

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