新しい和の照明


写真3.現代風和室(設計:TKO-M.architects
電灯照明以前、和室は行燈や燭台などを床に置いて局部的な明るさをとっていました。今日でも和の雰囲気をより高めるには、置き型の照明器具を部屋のコーナーや床の間に置くことが奨められます。

和室が居間としてだけではなく、客間や寝室として多目的に使うのであれば、全般照明も置き型の局部照明も光源は電球色に統一するほうが無難です。(写真1)特に高齢者で白内障を患っている人にとって白色光はまぶしく感じられ、読書などを楽しむ生活では本の誌面が照かって、読みにくくなるようです。

写真4.畳コーナーの照明
また、天井の全般照明器具はリモコンで調光できるものを選ぶとよく、その操作によって、部屋の雰囲気が変えられるため、特に客間としての使用に適しています。

全般照明を和風にデザインされたダウンライト器具で得ることもあります。(写真2)この場合、平天井はもちろん、格天井でも使用が可能です。また舟底天井でも下面が乳白カバー付きであれば見た目の問題もありません。光源は一般に白熱電球が自然で良好ですが、CO2削減が叫ばれている今日では電球型蛍光ランプやLED電球の使用も考えられます。

今後、若い世代に和室の人気を高めるために、部屋のインテリアは明るいイメージで清潔感のある現代風なアレンジが必要で、照明も新光源を駆使しながら、今までのスタイルとは異なる工夫が求められます。(写真3、4)

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