若い世代に敬遠される和室


写真1.和室の寝室照明
30年ほど前は、住宅に和室を取り入れることが当たり前のことでした。戸建はもちろん集合住宅でも和室のない家はないほどです。しかし今日では、特に若い人の生活スタイルが洋風志向によって、和室がなくなりつつあります。

和室が若い世代に嫌われている理由はいろいろあると思いますが、部屋が何となく暗い感じで活気のないことが時折指摘されます。これは内装材やインテリアエレメントの反射率が一般的に洋室と比べ低いためで、実測の照度以上に暗く見えてしまいがちです。

写真2.ダウンライト器具による全般照明(設計:株式会社 MASAOKA
特に部屋全般の明るさを天井中央からの蛍光灯器具でとることが多く、使用ランプの光色が白色や昼白色だと内装色が映えず、余計に暗く感じることがあります。

現在、和室の主照明は一灯の器具で照度のとれる大型の天井吊下げ(ペンダント)、もしくは直付け型(シーリング)器具が多いです。吊下げ型器具は天井の形状がどのようなものでも大体使えます。しかし、シーリングライト器具は平天井に取り付けできても、舟底天井や竿縁天井などでは難しいのです。

和風の天井灯器具は木、もしくは木調樹脂の枠に光を透過する乳白アクリル(和紙柄模様入りなど)を主な素材としてデザインされたものが多いです。また蛍光灯器具はインバーター点灯方式のものが主流になっています。そして和室を居間や客間として使用するのであれば、概ね100ルクス前後の平均照度を床面に必要とされます。

この明るさをインバーター点灯方式の蛍光灯器具で得るには部屋の広さが6畳で60~80W、8畳で80~100W、12畳で120~160 Wを目安とします。ただし視力の低下している高齢者が住む部屋ではワンランク上の大きさの器具を用意することが望まれます。

次の頁では、新しい和の照明についてご紹介しています。