新築には駅近のマンションが多い
駅近の新築マンションの供給が増えている。駅から遠い中古マンションには、環境の良さや専有面積の広さなど、不便さを補う長所を発見してアピールしたい! |
もうひとつ売主として大事なことは、その価値観を今の相場で感じることです。(自分が買ったときの価値観は過去のものです)
というのは、バブル期にはバス便のマンションが2割近く売られていました。その時の、駅近マンションは2割もありませんでした。(ともに新築マンションのことです)
バブル崩壊以後の今日は、まったく違う様相です。まずバス便のマンションは売りづらいので1割も造られていません。代わりに、駅近のマンションは3割を超えて4割に近づく勢いで増えています。現在は売れ残りを嫌って、立地を厳選しているのでこのような変化となりました。
何が言いたいかというと、中古マンションを買おうとする人は、当然新築マンションとの比較もしていますので、駅からの距離という点ではより厳しい評価を受けるということです。
多くの購入希望者が「駅まで10分が徒歩圏」という感覚でいるようです。そして、15分超の徒歩圏立地やバス便の物件には、昔よりも不便さをもっと強く感じるようになっています。そういう人たちが、今のマンション市場の買い手たちだということを忘れてはいけません。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
【売れる中古マンション実戦講座 バックナンバー】
<2> 中古マンション値づけ法
<1> マンションの成約率はなんと1割!