古いマンションにある良いところ
古くても輝いているブランド品がある |
○廊下などの共用部がゆったりと作ってある
分譲マンションも今ほど競争が激しくありませんでしたので、デベロッパーの採算も厳しくなく、良いものを作るためには、製造者の良心が優先される「古き良き時代」でした。
○管理組合に経営の実績がある
マンションの管理の良し悪しは、その建物や施工者よりも、そこに住む人たちの質の問題です。長い間を経てみれば、管理組合の経営能力や経済性が明らかになってきます。
○施工・工事の品質を証明してきた
新築時の施工不良や欠陥、手抜きの影響は、築後5年から10年でだいたいでてきます。築20年もの間に、大きな問題が出なければ、施工が適切であったことの一番の証明です。経年劣化(老朽化)に対する手当てが必要なことはもちろんですが。
○住民が古くから住んでいるという安定感
20年も人が住んでいたということは、建物や設備のことにしろ、管理のことにしろ、いろいろなことを知っている人がいるということですし、その間住んでいた人たちのプライドと資産価値を維持していたことが、大きな安定感と感じられます。大きいマンションならひとつの町にたとえられます。新しい町は未知の世界ですが、古い町は安心の世界です。
○容積率に余裕があれば、それは含み資産
20年前に建ったマンションであれば、新築後に建築基準法の用途地域の見直しが何回も行われたはずです。地域によっては、都市化+高層化の進展で容積率がその間に増えた地域は少なくありません。たとえば、新築当初に200%だった容積率が、改正によって300%になっていれば、増えた100%の容積率はまだ使われていないボーナスのようなものです。将来の増築や建て替えのときに使える余剰の床面積であり、その利益は所有者全員が享受できます。ですから、含み資産だあるのです。
いかがでしたか?古い中古マンションにある、魅力と可能性に気づいていただけると、私もうれしいです。
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