マンションの売却/マンション買い替えの費用

買い替えで快適セカンドライフ(4ページ目)

8割近くは持ち家を取得している団塊世代。夫婦二人の快適なセカンドライフのためには、買い替えも視野に入れたいところです。今回は買い替えの全体的な流れについて解説します。

千葉 由里

執筆者:千葉 由里

マンションの買い替え・売却ガイド

ステップ5:持ち家を引き渡す

買い手が決まったら、ほっとひと安心。あとは買い替えの仕上げに入ることになります。売買契約を交わして代金を受け取り、残りの住宅ローンを精算。さらに買い替え先の決済をすれば完了です。

<契約を結び、決済をする>
契約
契約手続きは慎重に。事前にきちんと確認しましょう

正確にいうと、本当にひと息つけるのは買い手が決まり、先方がローンの事前審査に通った時点。その後は契約など、いろいろ手続きが重なります。売却に関しては、売買契約を行い、受け取った代金で残っていた住宅ローンを返済します。このとき、抵当権を抹消する登記を行うことになります。

一方では、買い替え先の住宅ローンを新たに組み、登記を終えて新居へ引っ越しという段取りになります。契約や登記に必要な書類、諸費用など用意するお金については、不動産会社の担当者が一覧表などで指示してくれるから安心です。この際、売却に関わる税金について注意しておきましょう。3000万円特別控除や買い換え特例など、いろいろな税制がありますので、税理士などに相談しケーススタディするとよいでしょう。税金に関しては自分で手続きをすることになるので、しっかり理解しておいたほうがよさそうですね。


<引っ越しのタイミングは慎重に>
引越し
一般的には引き渡し猶予を利用するとロスがない

最後に注意したいのは引き渡しと引っ越しのスケジュール。代金を受け取って売買契約が成立した時点で、鍵を渡すことになります。ということは、新しい家に引っ越してから引き渡すのでしょうか。そこが買い替えのややこしいところです。

資金的に余裕があれば、先に新居の住宅ローンを組み、引っ越してから引き渡すのがいちばん。でも、現実には簡単にいきません。売却代金を受け取ってからでないと、新しい家の手続きがしにくいケースがほとんどだからです。

その対策としては、契約書に「引き渡し猶予」をつけるのが一般的。代金は受け取った後、引っ越しまでの数日間(1週間から10日程度)、引き渡しを待ってもらい、その間に新居に引っ越しをします。ほかにも短期間の「つなぎ融資」を受けて新居に移る、いったん賃貸に「仮住まい」するなどのパターンがあります。こうした最後の詰めも、やはり不動産会社の担当者と相談して進めるのが安全といえるでしょう。

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