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分譲マンションが賃貸に?増加する分譲賃貸(2ページ目)

不動産経済研究所によると、昨年の首都圏のマンション販売は06年比で18.1%減少したとのこと。そんななか、賃貸市場には数多くの分譲賃貸物件が登場しています。その背景が一体何なのかを探ってみました。

千葉 由里

執筆者:千葉 由里

マンションの買い替え・売却ガイド

では分譲物件の賃貸、借りる側にとってはどうなのでしょうか?

分譲賃貸が増えるのは、賃貸ユーザーにとっては選択の幅が広がるいい機会
分譲賃貸が増えるのは、賃貸ユーザーにとっては選択の幅が広がるいい機会
賃貸マーケットの中でも、分譲物件の人気は比較的高め。理由としては、エントランスなどを含め物件自体のつくりが一般の賃貸と比べると、ゴージャスであること。内装の素材も、玄関に大理石や石系の素材は一般的で、全体的な素材感の違いがあること。また設備も比較的充実していて、キッチン、バス廻りだけではなく、セキュリティも整っていることが多く、特に女性には人気が高い。また、つくりが頑強であるため、音のトラブルも一般の賃貸に比べれば発生しにくく、この点でも安心感は比較的高いといえるでしょう。

そもそも分譲物件は、高額の住宅ローンを借り入れて購入するケースがほとんどのため、ローン借り入れのための資産価値・担保価値的な部分から構造など一定基準を備えていることがそもそも条件となっているため、建物として一定以上の基準が担保されています。加えて、販売しやすいよう、共用施設を設置したり、エントランスを豪華にしたり、後々のクレームにならないよう造りを配慮したりと、過去の分譲経験などをベースに工夫が凝らされています。

もちろん、分譲並の賃貸もありますが、品質としての安定感という面では、比較的バラツキが少ないといえるでしょう。

賃貸マーケットに分譲物件が数多く登場することは、借りる側にとっては、好条件の物件の選択肢が増えるということになり、家賃の程度にもよるとは思いますが、借り手にとっては幅広く探せる機会が増えたと言っていいでしょう。

では分譲マンションに購入して住んでいる立場から考えると、資産価値などの面からなど懸念点があるのでしょうか?次回はその点を解説したいと思います。
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