不動産経済研究所によると、昨年の首都圏のマンション販売は06年比で18.1%減少したとのこと。そんななか、賃貸市場には数多くの分譲賃貸物件が登場しています。今回は、その背景が一体何なのかを探ってみました。
買い替えを考えていたけれども、現状の市況で考えると売るより実は貸すほうがいい?そんな選択肢もあり得るかもしれません。

賃貸市場に続々登場する分譲物件

首都圏で分譲賃貸の物件が増加している
首都圏で分譲賃貸の物件が増加している
賃貸住宅サイトのフォレントで調べたところ、いわゆる「分譲賃貸」といわれる、分譲マンションが賃貸として市場に出ている物件が、06年に比べ、08年は約1.5倍に増加しています。

その背景として考えられるのが、ひとつには04年から06年ごろに分譲された都心湾岸のタワーマンション群など、比較的お手頃価格で購入できた分譲マンションの影響です。価格のお手頃感から、賃貸での収益を得るための投資用と目論んで購入した人も多く、ネットで検索すると、未だに多くの物件が賃貸での入居可能物件として募集されています。

また加えて、考えられるのが、昨今急激に上昇しすぎたマンション価格の影響で、物件が在庫となり、一括して売却されるなどして、賃貸マーケットに登場した物件などのケース。販売戦略上在庫として抱えられず一括売却されたもののほか、ディベロッパーから直接賃貸に出されるケースも。

なかには、当初買い替えで、と考えていたけれども、都心などはまだまだ賃貸ニーズも高く貸しやすい環境にあるため、売るより貸すほうが得、と考えたうえ、分譲物件が賃貸に出るケースも考えられます。

次のページでは、借りる側にとっての分譲物件とは?を解説します。