ファッションと建築というコラボの意図
今回のコラボレーションのためにパークハイアット東京で行われたカルバン・クライン社の会見。会見の場も、やはりモダニズムな空間で |
「年々競争が激しくなる日本のファッション市場において、日本人建築家とコラボすることでイノベーションを試み、新しいアングルでCKの美学を表現したかった」
CK社のNYマジソン・アベニューにある基幹店も著名な建築家ジョー・ポーソンが手がけており、ファッションを建築空間を通して表現することにはこだわりをもつファッションブランド。今回、日本で特別イベントを開催するにあたり、イノベーティヴ(革新的)な演出をするためショー会場を手がける日本人建築家を探し、CK社のファッション哲学と美学を表現する建築家として小川氏が抜擢されたといいます。
「ピュアでセクシーでモダン」というカルバン・クライン美学は、ファッションにも建築にも通じる--というメッセージをイベントで発信 |
ショー会場のダイニングシーン。ダイニングセットからカトラリー、服まですべてモノトーンで統一 |
白やグレーといったモノトーンで色の主張をミニマルに抑えつつ、その分、素材の質感をマキシマルに引き出して表現する--そんな流行に動じない、年月を超えた普遍的な美学とともに、「ミニマルでマキシマル」「非日常で日常」「西洋と東洋」「NYと東京」という二極軸をもつ点でも、CKファッションと小川作品は共通しているということができます。
では小川氏は今回のコラボレーションをどう受け止めているのでしょうか?
次ページで聞いてみました!