ポイント8:エレベーター

エレベーターは閉じた空間として犯罪の起こる確率が多い場所です。エレベーター内に防犯カメラが設置され、扉は中の様子がわかる窓付きであること、かご内部に連絡および通報のできる警報装置がついているかなどをチェックしましょう。防犯カメラは犯罪の抑制を狙うものなので、効果的な位置についているか、実際の撮影範囲がどうなっているかもチェックすると良いでしょう。


ポイント9:共用廊下・共用階段

マンション外廊下
共用廊下は見通しがよく、侵入盗が隠れる場所がないつくりになっているほうが安心です。
共用廊下と共用階段もまず死角がない構造かどうか確認します。手摺や扉などによって見通しが悪くなっていないか、そこを足がかりにしてバルコニーに侵入可能な構造になっていないか、また外部から侵入しにくい構造になっているかがチェックポイントです。避難階段は直接地上に出られるようなものが多いですが、乗り越えられない高さの扉で内側からは開くが外からは開かないタイプのものがついているか確認しましょう。


ポイント10:住戸玄関・窓

玄関扉も窓も、外部または共用廊下などからの見通しが良いこと、玄関ドアは破壊が困難な材質でできていること、そして補助錠がついたワンドアツーロックが基本です。また、窓ですが共用廊下に面した窓はほとんどは窓格子がついていますが、外からは取り外せない構造であること、さらに避難のために内側からははずせる構造であると良いと思います。バルコニーに面した窓はこじ破り、焼き破りなどに強いガラス、補助錠の設置などが求められます。玄関扉も窓も、防犯性能を証明されたCPマーク付のものであればなお良いでしょう。CPマークについては別記事建物や設備で「防犯対策」を強化しようで触れているので参考にご覧ください。

CPマークと建築部品
CPマークと防犯製品の例。CPマーク付きの製品は侵入盗が壊すのに5分以上かかると認定された建築部品だけにつけられます。


駆け足でマンションの防犯10か条を見てまいりました。防犯はこのようにポイントを抑えれば狙われにくく、侵入しにくくなります。それが防犯対策の狙いとなります。しかし、安全に絶対ということはなく、100%の防犯というものもありません。また、防犯面を強化するとほかの性能が落ちてしまう、例えば割れない窓ガラスにすると避難しづらくなる、といったトレードオフの関係もあります。お住まいの地域による環境の条件、住まい自体の条件にも寄るもので、それぞれの状況をもって対処方法を検討し、可能な限り防犯性を向上させることが大切なのです。

【関連記事】注目度大!「防犯優良マンション認定制度」


***お知らせ***
住まいの性能・安全では、月に2回最新記事のお知らせや楽しいコラムの載っているメールマガジン(無料)を配信中です。申し込みはこちらからどうぞ。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。