マンション物件選びのポイント/マンションの間取り

家族構成から考えるオススメ間取りと動線プラン(2ページ目)

おススメの間取りプランを家族構成別に紹介します。ポイントは動線。ある一般的なマンションの間取りを元に、小さなお子さんのいるファミリー、共働きで忙しいファミリー、DINKS向けにアレンジしてみました。それぞれのライフスタイルで快適な暮らしを送るために重視すべきことは何でしょうか。

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

住まいの性能・安全ガイド

共働きで忙しいご夫婦にはスリーウェイが便利

共働きで忙しいご夫婦は少しでも家事の時間を短くしたいもの。家事動線の短縮には【図3】Aのように廊下→洗面脱衣室→キッチンと、3室をつなぐスリーウェイ動線が威力を発揮します。忙しいときは○○しながら△△する、ながら作業をいかに効率良くするかがポイント。スリーウェイならお料理しながら洗濯機を回してお風呂掃除もできてしまいます。

【図3】忙しい共働き夫婦向きプラン例
【図3】忙しい共働き家庭向けの間取り例。廊下と洗面脱衣室、キッチンがつながっている。


そして子ども室の配置はやはり居間からのアプローチが良いでしょう(図中B)。家族のいる部屋を通って自室にいくスタイルは子どもの孤立を防ぐのに役立ちます。

DINKSは夫婦で楽しむ!大人数で料理やパーティができる間取り

アイランドキッチンの例。パナソニック システムキッチン リビングステーションL-class

アイランドキッチンの例。パナソニック システムキッチン リビングステーションL-class

夫婦2人のDINKSでは、料理やホームパーティなど夫婦で楽しむ空間に力を入れると良いでしょう。

大人数で料理をするときはアイランドキッチンが便利です。アイランドキッチンとは、島のようにぐるりと人が取り囲めるキッチンのことです。給排水管の位置を十分検討しなければなりませんが、マンションでもこのようなアイランドキッチン型も十分可能です。


【図4】DINKS夫婦向け間取り例
【図4】DINKS向け間取り例。居間や寝室を広く、趣味の空間も作ると理想的。アイランドキッチンは人気が高い形式です。


夫婦寝室は広めに取ります(図中D)。その他に夫婦が趣味に打ち込める空間を作ると良いでしょう。寝室からドア一枚隔てた小部屋をクローゼット兼ドレッサールームとし(図中C)、その隣にDENという書斎コーナー(図中B)を設けてみました。

居間との間に扉を設け、そこを閉めれば落ち着いて本を読めますし、扉を開ければ居間と一体になった書斎コーナーとなります。お子さんがいない分、ご夫婦のための贅沢な空間の使い方になっています。

マンションでライフスタイルにあう間取りを

このように、同じマンションの部屋でも工夫によって家族構成やライフスタイルに合った間取りにすることが可能です。最近では早めに申し込めば間取りの変更ができるマンションも増えました。間取りを数パターン準備して好きな間取りを選べるマンションもあります。

また、購入したあとに家族構成の変化に合わせて間取りを変えて長く住むという住まい方もあります。窓や水周りなど間取りに制約は多少でますが、将来のライフスタイルを想像しながら、ご自分に合った間取りを選ぶようにしましょう。長く住まうという観点ではやはり性能の良いマンションを選ぶことが最も大切なこととなります。

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