お年寄りに危険なエリア
来客にお年寄りがいる場合、次のエリアに危険が潜んでいるので要チェックです。階段も段差のひとつ。落下を防ぐために、明るさが確保されているか、滑らないかをチェックしよう。 |
玄関のたたきと上がりかまち、洋室と和室の境目、室内とバルコニーとの間など、住まいのあちこちに段差があります。たまの来客では慣れないため数センチの段差でもつまづいてケガをすることがあります。大掃除の際に家中の段差をチェックしてみてください。
わかりにくい数センチの段差部分は、そこがはっきり識別できるような明るさがあるか確認します。わかりにくい上に暗がりではつまづく可能性が大きくなります。電球が暗くなっているならこの機会に新しいものに交換しましょう。
段差部分がより目立つように、滑りにくく目立つ色のテープを貼るのも対策になります。もしくは斜めの擦り付け材を置いて緩やかにつながるように工夫をすると良いでしょう。
玄関やバルコニーの出入り口などでは大きな段差が考えられますが、その際には近くにつかまれるものを置いたり、一旦座って移動できるようにイスなどを配置しておくと良いでしょう。
フローリングは滑りやすい床材です。上にホットカーペットを引くときもそこでつまづくことがあるので要注意です。 |
今、フローリングの床が多くなっていますが滑りやすくありませんか? 大掃除でツルツルピカピカが理想ですが、滑りすぎると転倒してケガの元となってしまいます。ワックスがけもお客様の来る直前は避けましょう。
■室と室の温度差がある部分
お正月ではお泊りの来客も増えるものです。お年寄りにとって一番体に悪いものは室と室の温度差です。暖かい居間から寒い脱衣所、浴室、トイレなどに移動する時が危険です。特に洋服を脱ぐ脱衣所、浴室にはこの機会に暖房器具を取り入れてはいかがでしょうか。暖房器具を取り入れる際にはやけどのおそれの少ない器具を選ぶようにしましょう。
大掃除は家の中を見直すチャンス
お部屋の配置換えや危険箇所の点検は普段なかなかできないものです。この年末の大掃除は大きなチャンス。この機会に危険なエリアをチェックして、お正月が来る前に対策を取るようにしてください。【関連記事】
子どもを脅す住まいの3つの危険エリア
段差よりコワイ温度のバリア(長く暮らせる家づくり)
危険!子どもを守る賃貸選びのポイント(家を借りる)
***お知らせ***
住まいの性能・安全では、月2回、最新記事のお知らせやコラムの載っているメールマガジン(無料)を配信中です。申し込みはこちらからどうぞ。