知らぬうちに火事になるトラッキング火災
コンセントにさしっぱなしのプラグが危険です。
原因となるコンセントは家中にあること、冷蔵庫やベッドなど大型家電・家具の後ろにあるコンセントにはなかなか目が届かないこと、溜まったホコリが原因で「知らず知らずのうちに火災の原因となってしまう」ところがトラッキング火災の怖いところです。
トラッキング火災ってなに?
まず最初にトラッキング火災はなぜ起こるのか再度確認しておきましょう。コンセントにプラグを差し込み、そのままにしておくと上にホコリがたまります。そのホコリが湿気を帯びて、プラグの電極間で放電が始まり、発熱・発火に至ることをトラッキング火災といいます。大型家具の裏の差し込みっぱなしのコンセント付近のほか、水を扱う台所、洗面所付近のコンセントも要注意です。
東京消防庁の発表したデータより近年に発生したトラッキング火災の件数の推移をまとめると【表1】のようになります。過去15年の平均では1年あたり67件のトラッキング火災が発生しています。
トラッキング火災の予防方法:その1
こまめに掃除する、こまめに抜く
トラッキング火災予防には、次の点をチェックしましょう。■定期的にコンセント周りの掃除をし、ホコリを取り除く。
■使用しないときはなるべくプラグを抜くようにする。
■プラグを抜くときはプラグ本体を持ち、差し込むときは奥までしっかり差し込む。
特に注意したい部分は換気扇、冷蔵庫、エアコン、洗濯機、洗面台、テレビのプラグです。ぜひ定期的にコンセントやプラグ周りをチェック、掃除をするようにしてください。
それでは次のページでこまめにお掃除できない場合の対応をご紹介します!