マンション物件選びのポイント/マンションの性能・耐久性

高耐久性ならスケルトン・インフィル仕様(3ページ目)

高耐久性があり資産性の高い「スケルトン・インフィル・マンション(=SI)」。性能面でも優秀ですが、マンションが長持ちするため地球環境にも優しいのです。これからのマンション選びは「SI」に注目です。

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

住まいの性能・安全ガイド

スケルトン・インフィルで注意すべき点

マンションは多くの人が集まって住むため、音の問題には細心の注意が必要ですね。
マンションは多くの人が集まって住むため、音の問題には細心の注意が必要ですね。
それでは次にスケルトン・インフィル仕様のマンションを選ぶ際注意すべき点を挙げてみましょう。

スケルトン・インフィル・マンションの良い所に「間取りの自由度」があり、居住者がおのおの好きな間取りにする方法も可能です。しかし、大勢の人が隣り合って住むマンションでは、台所、洗面、浴室といった水回りの位置によっては騒音問題が発生する場合があります。

今では、プランはデベロッパーがある程度決めておく方法や、自由な間取りができるとはいえ水回りゾーンは決めておく、という対応がとられているようです。

将来的に間取り変更をするときも、騒音という観点からは、水回りのそばには近隣の水回りも配置されるよう、位置を大体決めておくなど、マンションごとのルールが必要になります。

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これからは資産性のある家を買おう

何世代にわたりローンを払うのはイヤ!
何世代にもわたりローンを払うのはイヤ!資産価値の高いマンションを子や孫に引き継いでも良し、売却して老後の資金にしても良し。
日本でマンションが初めてつくられたのが約100年前。本格的に普及し始めたのが1970年代以降で、日本のマンションの歴史はまだ始まったばかりです。特に初期のころの民間マンションでは、「まずは数多く供給せよ」という使命があったため、耐久性などの「性能部分」の追及は後回しになってしまった感があります。

1970年代以降に建てられはじめたマンションの多くが築年数を重ね、現在大規模修繕や建て替えを余儀なくされています。そんな中、住民の意見がまとまらずなかなか建て替えできないという話もよく聞きます。また、もし建て替えができたとしても、ようやくローンが払い終わったところで再びローンを組み直す、ということになりかねません。

今は技術が発達し、適切なメンテナンスをすることで、子どもや孫に引き継げるような耐久性のあるマンションを選ぶことができます。耐久性のあるマンションは売却時も有利です。子どもたちに資産として残しても良いし、売却して老後の生活に役立てても良いでしょう。

マンションは立地、間取り、価格などを重視して選ぶ方が多いのですが、それにプラスして「耐久性」「資産性」も考慮してください。その一つの目安となるスケルトン・インフィル・マンションに、ぜひ注目してください。

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