これからのマンションは「スケルトン・インフィル」
これからのマンション選びは「スケルトン・インフィル」。歴史は浅いですがマンション広告でもよく見かけるようになりました。
皆さんは「スケルトン・インフィル=SI」という言葉をお聞きになったことはありますか? スケルトン・インフィル仕様のマンションが日本に初めてできたのは2000年。まだ歴史が浅くなじみが少ないのですが、少しづつですがいろいろなデベロッパーがスケルトン・インフィル仕様のマンションを提供し始めています。

スケルトン・インフィル仕様のマンションは、耐久性があり、間取り変更しやすいため子や孫へ「資産」として引き継げるメリットがあります。また、建物が長持ちするため、資源を無駄にせず地球環境にも優しいのです。

今回は、そんなスケルトン・インフィル仕様のマンションの高耐久性、可変性、資産性について見てまいりましょう。

スケルトン・インフィル住宅ってどんな仕組み?

スケルトン・インフィル住宅とは、スケルトン(柱・床・天井・梁などの躯体部分)とインフィル(住戸内の内装や設備の部分)とを分離した工法による共同住宅を言います。この場合、スケルトン部分には耐久性が重視され、インフィル部分には住まい手のニーズに合わせた可変性が求められます(【図1】参照)。

【図1】スケルトン・インフィル」の概念図
【図1】「スケルトン・インフィル」の概念図。スケルトン(躯体)部分とインフィル(内装・設備)は分離して計画します。排水管が通るパイプスペースは共用部に設置します。また、躯体に電気配線などを打ち込みません。


スケルトン・インフィルの考え方では躯体と設備は分離させるため、コンクリートの天井や壁に電気配線を直接打ち込んでしまったりせず、床仕上げ(フローリングなど)の下や、天井仕上げ材(ボードなど)の裏側に配管専用の空間を作り、そこに設備配管を行います。このように、スケルトン・インフィル仕様のマンションでは「二重天井・二重床」であることが条件となり、「二重天井・二重床」にするために「階高を高く」設定することになります。

また、スケルトン・インフィル住宅でもう1つの特徴は、住戸内にPS(パイプスペース)という空間がないことです。現在のほとんどのマンションでは、住戸内のキッチン、トイレ、バスといった水回りのそばにはPSが設けられ、PSの中に共用の排水管があり、上下の住戸の排水がそこに集まり流れています。しかし、スケルトン・インフィル仕様ではそのような共用の配管は、専有部分から出され、外廊下や光庭といった共用部に設けられます。

次のページで、スケルトン・インフィル仕様の優れた点を見てみましょう。