トップライトや高い位置に窓をつけたい。お掃除する方法は?
戸建住宅では、開放感や広がりを得るために玄関やリビングの上部を吹抜けにするプランに人気があります。また壁面につけるよりも3倍明るいという「トップライト」には都市型住宅を中心に高いニーズがあります。いつも問題となるのは、その高い部分につけた窓のお掃除方法。そこでこんな便利な窓が登場です。
それはトステム株式会社が独自に開発したアクアコートです。ガラスの表面にアクアコート層を持たせたことで、雨が降ると水滴が窓についた汚れとガラス面の間に入り込み、汚れを浮きあげて洗い流してくれる、というセルフクリーニング作用を持ちます。一般的なガラスは雨が降っても水滴が汚れとなって残ってしまいますが、このアクアコートが施してあるガラスは親水性を持つため、水が広がって流れやすくなるとのことです。
トステムの「アクアコート」のしくみ。雨が降ると汚れを浮き立たせ、洗い流してくれるセルフクリーニング作用がある。 |
このアクアコートを取り入れた窓は、従来ではトップライトだけに採用されていましたが、今年の8月より壁面につけるFIX(はめ殺し)窓などにも採用されています。このサッシを採用すれば、手が届きにくくお掃除が難しいため躊躇していた高所に窓を設けることができるなど、住まいのプランニングの自由度が高まりますね。現在アクアコートが採用されているのは「スカイシアター」(天窓)シリーズと「シンプルアートII」シリーズ(いずれもトステム株式会社)になります(写真2参照)。
【写真2】アクアコートが採用されている窓の施工例。A:「スカイシアター」(天窓) BおよびC:シンプルアートIIシリーズ(商品及び画像提供:トステム) |
【関連リンク】雨の力でガラスの汚れを落とす新技術(住宅設備)
次のページではサッシ周りのレールもお掃除したい!という悩みを解決する方法をご紹介します。