中古住宅・中古一戸建て/中古住宅の購入術

中古住宅の必需品「家歴書」を残そう(2ページ目)

最近よく耳にする「家歴書(かれきしょ)」とはどんなものでしょうか。これからは、家歴書をきちんと残すことで住まいの資産価値が左右されると言われています。今からでも遅くない!早速、家歴書を準備しましょう。(初出:2009年11月24日)

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

住まいの性能・安全ガイド

家歴書の書き方

家歴書の記載例を載せます。記入するのは所有者名、所在地、着工日、規模・構造、敷地面積、建築面積、延べ床面積、建蔽率、容積率、確認済証、中間検査、完了検査、竣工日など。また、設計者、監理者、施工者の名称と連絡先など、新築工事の関係者も記録として残します。この家歴書をご自身で記録して残しておくと良いでしょう。

「家歴書」の記載例。家にまつわる基本情報を記録しておきます。
「家歴書」の記載例。家にまつわる基本情報を記録しておきます(東京都都市整備局住宅政策推進室「安心して住める家のためのガイドブック(戸建住宅編)」を参考にガイドが作成)。

この「家歴書」の下に「リフォーム履歴」というものがあります。ここには日常的な維持管理保全のくわしい状況を記録し残すようにします。書き方をご説明します。

リフォーム(メンテナンス)履歴の書き方

住み始めてから行った家のメンテナンスやリフォームを記録します。記入するのは工期、リフォームの理由、リフォームの概要、場所・部位、工事の内容、設計者、施工者、メモ、リフォームの内容が分かる書類、図面、写真などです。

リフォーム履歴の記載例。床下の防蟻処理をした時の記録例。
リフォーム履歴の記載例。床下の防蟻処理をした時の記録例。

ハウスメーカーや工務店が行う定期点検を受けた時などは必ず記録を受け取り、保管しておきます。または、このリフォーム履歴のフォーマット用紙を渡して記入してもらっても良いでしょう。

もちろん工務店などに頼まずに家主で行うメンテナンスもあると思います。例えばペンキの塗り替え、ちょっとした大工仕事など、それらに関してはご自身で記録しておきましょう。こまごまとしたことでもメンテナンス記録をきちんと残しておけば、次のメンテナンスがいつ頃必要かの目安を立てやすくなります。

前ページにまとめた新築時に工務店やハウスメーカーから受け取る資料、このページで示した家歴書とリフォーム履歴、その他パンフ、チラシなど、すべての資料を一緒にファイルなどに保管しておけば、将来の家の売買時にきっと役に立つはずです。

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