住宅設計・間取り/住宅設計・間取りのテクニック

自分でする、欠陥住宅をつかまないチェックポイント10 危ない家はどう見抜く?(前編)(2ページ目)

一生に何度もある買物ではないだけに、万が一「欠陥住宅」になんてことになったら大変!!どうすれば安心した家づくりができるのでしょうか。欠陥を見抜くための知識と対策を解説します!

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

 自分でする!チェックポイント1~3

1. 土地の履歴を調べる
土地の履歴は法務局に行き公図をみることもできますが、周辺の人に聞くことが一番です。土地条件図や地質図でも地盤の良し悪しが推測できます。
関東でお探しの方はこちらを→ http://www.kanto-geo.or.jp/kaitai/ 土地条件図が閲覧できます。

2. 地盤調査は行ないましたか?
地質調査、ここが一番重要です。木造2階建てであればそれ程建物自体は重くないのですが、不安を感じるのであれば、ぜひ地盤調査をお勧めします。
一般に「スウェーデン式サウンディング」という簡易の方法で調査します。

スウェーデン式サウンディング・・・荷重による貫入と回転貫入を併用した原位置試験で、土の静的貫入抵抗を測定し、その硬軟または締まり具合を判定するとともに土層構成を把握することを目的とする。


←土質標本

3. 基礎はどんなつくりですか?
基礎工事は、一般に布基礎とべた基礎があります。
基礎に関しては鉄筋の太さや間隔などの細かい基準がありますが、むしろ現場で監督に説明を受けると良いと思います。そこで現場監督の能力を確かめることもできます。

←上:布基礎
  下:べた基礎

布基礎・・・躯体の外周部および重力のかかる部分の下に、逆T字の形をした鉄筋コンクリートを置いて一体構造とした基礎。
べた基礎・・・体の外周部だけではなく、躯体の下部全体を一枚の鉄筋コンクリートの板にして一体構造とした基礎。。

ここまで、納得した工事ができていれば地盤沈下の恐れはまずないでしょう。
チェックポイント1~3までは、現場の中でもどちらかというと隠れて見えない部分です。ですから、ここまでがとても重要なのです。

次のチェックポイント・軸組みは壁の中に隠れていますが、比較的に途中で補強することができますので安心です。続きは4~10の順番で説明していきます。

■関連記事・・・欠陥についてとりあげていますので、こちらもご覧下さい!
  ●第3者監理で欠陥住宅をなくそう
  ●工事中のチェックポイント!




  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます