住宅設計・間取り/リビング・ダイニングの間取り

間仕切りの無い住まいは会話や表情が生まれやすい "壁なし住居"で良い子が育つ!?(2ページ目)

子育てでは子供の安全性を心配するあまり、つい親の管理できる範囲に仕切りをつくってしまいがち。脳や心の構築時に、子供にとってよい環境を整えてあげましょう。環境づくり、家づくりそしてポイントは壁!

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

縦長の土地に建てたオープンな住まい


キッチン、ダイニング、リビング、和室すべてに間仕切り(壁)を作らず縦長の土地のデメリットをカバー。そしてそれだけではなく、開放的で暖かい家族団欒をイメージできる明るい空間を実現。和室は客間にするときなど、必要に応じて壁に収納されている襖で仕切ることが可能。


「階段ホール」が家族コミュニケーションの場


奥の扉は夫婦の寝室が、手前には子供部屋を配した2階フロア。ここからさらにスペースをとって、納戸や趣味の部屋を作ることが可能ではあったが、壁を省き、吹き抜けを通した「階段ホール」にすることによって、1階と2階間のコミュニケーションを可能にさせた。そしてこの階段ホールでも子供たちが遊ぶことができるように設計した。


マンション特有の間取りを活用した「程よい」コミュニケーションスペース


テレビを格納した造りつけの収納家具をスペースの真ん中に配置することによって、「開放感」を上手くセーブ。半円形のキッチンカウンター越しにダイニングスペース(収納家具の奥)、リビングスペース(テレビの手前)を見ることができ、家族との「程よい」コミュニケーションを実現させた。


壁は無くとも、プライベートスペースは守られる!


向かって右奥にダイニングスペースを、左手前に曲線を描いたリビングスペースを配置。それぞれ大きな空間をつくり、窓の位置やカーブで空間に変化をもたせた。間仕切りを設けていないが、来客時でもプライベートスペースはシッカリと守られる設計。


家は家族の絆や子供たちの成長を見守っています。だからこそ、家を建てるときには改めて、家族のこと、そしてそこで送るこれからの生活のことをジックリと考えるべきだと私は思います。

家づくりは壁づくりと言っても過言ではありません。もう一度壁のあり方を考えてみませんか?


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