DINKSに合った通勤立地は20分圏内
渋谷から約20分の「たまプラーザ」駅の利用者は一日6万人以上。田園都市線沿線の中でも利用者数が多い駅である。 |
将来子育て志向のあるDINKSは30分圏内の都心・準都心・準郊外ブロックが向いています。よって、子育て意向のあるDINKSの通勤の目盛りは30分です。ただし、DINKSが通勤立地を決める上で、第一に考えなければならないポイントがあります。それは妻の働き方です。
特に子供をもつ意向のあるDINKSは、出産後の妻の働き方が都心でフルタイムなのか、地元でパートもしくは、専業主婦かで選ぶべき立地が異なってきます。フルタイムであれば、20分圏内の都心・準都心ブロックを、パート・専業主婦であれば準郊外ブロックを、働き方を迷っているようであれば準都心ブロックを選んでおいた方が無難でしょう。
なぜ、夫ではなく妻の働き方が優先するのかというと、私はそのほうが家庭生活がうまくいくと思うからです。夫が家事へ参加する頻度は以前より高くなったとはいえ、まだまだ妻の負担は重いというのが現実。フルタイムの妻の勤務先から自宅までの乗車時間が片道20分、ドアツードアで40分程度であれば、理想的といえるでしょう。仕事で疲れ、その上、通勤の往復で疲れてしまうと、家事どころではなくなってしまいます。家事が行き届かなくなると、夫が不満を漏らし、妻はストレスを溜めることになります。こうなると何のためのマイホームか……となってしまいます。そうならないために、妻の通勤時間をできるだけ短くするのが、DINKSのマンション選びの第一歩だと考えます。
では具体的に自分たち夫婦に適した通勤の立地を探してみましょう。
知らない沿線・駅でも自分にあった通勤立地はある
通勤立地を決める際に重要なのは、「妻が会社から帰る」を起点にすることです。仮に妻が新橋に勤務しているとします。いったい何本の路線が利用できると思いますか? 乗り換えなしと1回乗り換えを併せると、何と33本にものぼります。その33本の路線にある駅のなかで新橋から乗車時間20分圏内にある駅の全てがマンションを検討するにあたっての候補立地ということになるのです。具体的な探し方としては住宅情報ナビやHome'sの「通勤・通学時間で探す」という検索方法を活用し、勤務地の最寄り駅と乗車時間を入力すると現在販売されているマンションの情報がたちどころに出てきますので、便利です。
きっと、知らない駅、馴染みのない駅も多数あるかと思いますが、最初の段階で除外してしまうのは、選択の幅が狭まりもったいないので、お勧めしません。知らない駅や街が自分に合うかどうか見極める方法は、「スタイルにより適した生活立地は異なります」でご説明します。
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