仕事中心か生活重視かで、適した生活立地は異なる
自分にあった生活立地は、仕事とプライベートな生活のどちらを重視するかで決まってきます。一生DINKS派は、夫婦ともに仕事上のキャリアを追及することを優先する生活だと思いますので、できるだけ、駅近エリアを選ぶと良いと思います。キャリアアップが図れた後に、もっとグレードの高い地域に住み替えたいという場合も、駅近エリアであれば中古流通も活発ですから、スムーズにいく確率が高いでしょう。一方、将来子育て派は、仕事もさることながら、私生活、主に子育てに重心が移っていきますので、子育て環境を考えれば、ギリギリ徒歩圏エリアが適していると思います。ただし、これはあくまでも都心からの乗車時間が10分以内の都心ブロック、10分超~20分以内の準都心ブロックでのこと。もっと都心から遠い準郊外ブロック(20分超~30分以内)や郊外ブロック(30分超~40分以内)であれば、駅近エリアであっても子育て環境は十分整っているところが多数あります。
将来子育て派DINKSは、子どもの数に左右される
ところで、将来子育て派のDINKSの方々は先々何人子どもを持つ予定ですか?家族に見合った部屋数の目安は、家族数マイナス1となります。3人家族であれば2LDK、4人家族であれば3LDKといった具合です。1部屋を6畳として換算すると約10m2(3坪)になります。一般的なマンションの平均坪単価が190万円だとすると、1部屋増えるごとに約570万円マンション価格はアップすることになります。同じ予算でマンションを買うとしたら、子どもが1人なら、駅近エリア、2人なら徒歩圏エリア、3人ならギリギリ徒歩圏エリアというように、子どもの数×5分で生活立地が決まるということになります。これは平均的な3LDK(75m2)のマンションが、駅から5分遠ざかると販売価格が500万円単位で安くなるという相場から発想した考えです。
マンション購入者の多くは、住んでいるところを中心に2~3駅の範囲でマンションを決めてしまう傾向があります。マンションは、一生に何度もない高価な買い物。もっと視野を広げて、自分の暮らしにあった生活立地を探してみてください。
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