1歳半(生後18ヶ月)の赤ちゃんの成長と生活・育児のポイントは?
1歳半(生後18ヶ月)の赤ちゃん
<目次>
【運動】低い台から飛び降りたり、階段の上り下りなどが上手に
今までできたことが、よりスムーズに効率よくできるように
片足で立ったり、ボールを蹴ったりもできます。リズム感もついてくるので、音楽に合わせて身体を動かすのもじょうずになってきます。
【知能】ひも通しができたり、大人の真似も高度に
指使いもさらに器用になって、大きなビーズにひもを通したり、テープ止めの靴なら自分で履いたり脱いだりもできる子もいます。おとなの真似も高度になって、ものを使うまねをするようになります。たとえば、携帯電話をかける様子や、お化粧やお料理をするところなど、ママやパパのくせまでじょうずに真似て、びっくりさせることもあるでしょう。
【おやつ】3食の食事では足りない栄養をおやつで補おう
おやつは、食事だけでは不足しがちなミネラルやビタミンなどの栄養素や、パンや麺など主食代わりになるものを
おやつは、毎日決まった時間に与えるようにします。食事に影響しないように、食事との間を2時間以上あけましょう。1歳代のおやつは熱量100kcal位が目安と言われていますが、あまりこだわることはありません。子ども用のおやつでも、袋事わたすようなことはせず、食べ過ぎないように、小皿に乗せて出し、それでおしまいにします。
スナック菓子や甘いジュースなどはなるべく控えて。たまにお楽しみとして与えるときは、成分表示を見て食品添加物や糖分・塩分などをチェックしましょう。一度しょっぱいもの、甘い物を覚えると、味が濃い物を欲しがるようになります。味が濃い物を与える時期は、なるべくゆっくりに。
【卒乳・断乳】焦らずに時間をかけて
3回の離乳食をしっかりと食べているなら、栄養の面では母乳は必要ないものです。しかし、赤ちゃんにとっておっぱいは、ママの愛情を感じるための精神的支えとなっていることが多いです。寝入るときやママから離れる前の儀式になっている子もいます。3歳になっても、幼稚園に入ってからも、やめられない子はいますが、成長に従って必ず自分からやめる日がきます。ママが負担でないなら、無理にやめさせることはありません。
とはいっても、仕事の関係や次の子ができたなどの理由で卒乳しなければならないこともあるでしょう。その場合は、時間をかけてゆっくりと進めたほうがうまくいくことも。時間や回数を徐々に減らしていき、1日1~2回まで減ったら「あと○日でおっぱいはバイバイね」と説明し、その日がきたらきっぱりとやめましょう。泣かれて心が揺れることもありますが、やめると決めたからには、心を鬼にして乗り越えましょう。
【しつけ】手洗いやお片付けなど生活マナーを少しずつ身につけさせる
身の回りを清潔に保つ習慣は早くからつけておこう
洋服をひとりで着脱できるようになるのは3歳ごろ。それまでは、「バンザイしよう」「右のあんよをあげて」「顔を出してごらん」と ママがさりげなくサポートしながら、コツを教えていきましょう。片付けは、「おかたづけ~おかたづけ~」と歌いながら一緒にしたり、ママと競争したりと、ゲーム感覚で身につけさせるといいでしょう。片づける入れ物は、同じ物にし、「これは○○に入れようね」と、片づけしやすく、何をどこに片づけるかわかりやすいよう、工夫してみましょう。
電車やバスに乗ってお出かけする機会も増えてきます。時間帯を工夫したり、時間に余裕を持って出かけましょう。赤ちゃん連れだからという甘えで周囲に迷惑をかけないように、ママ自身も、最低限の公共のマナーを守りましょう。
【言葉】個人差は大きいが、焦らずたくさんの刺激を
1歳から2歳の間くらいに、ご飯を「マンマ」、犬を「ワンワン」など意味のある言葉を使うように
しかし、親としてできることもいろいろ。たとえば、赤ちゃんは身近な人の言葉をまねするので、家の中でも家族間でたくさんお話をすること。楽しそうな家族の話題に加わりたいという欲求がわいてくることでしょう。
また、どんどん外に連れ出して、いろんなものを見せながら、話しかけること。目に見えるものをすべて解説するのもいいですし、風のさわやかさや、太陽のぬくもり、鳥たちのさえずりや草花の香りなど、ママが感じたことを話すのもいいでしょう。言葉が出るのが遅くても、聞いた言葉は赤ちゃんの頭の中にストックされています。
赤ちゃんと言葉のコミュニケーションができるようになると、育児はまた違った楽しみを持ってきます。たくさんの刺激を与えて、赤ちゃんの言葉の発達を促しましょう。
【トイレトレーニング】おむつ替えのたびに話しかけしよう
そろそろ、トイレトレーニングが気になるころ。1歳代で取れたという話もちらほらと耳に入ってくるかもしれませんね。でも、それは特別なケースで、実際はもっと先。早くても2歳代のスタートで十分ですし、3歳代でおむつをしている子はたくさんいます。トイレトレーニングとは、ただおむつが取れるということをいうのではありませんし、おまるに座らせてタイミングよく出たとしてもそれは違います。赤ちゃんが、おしっこやうんちがたまっている感覚を覚え、自らの意思で出せることが大切です。
「おむつはずれ」というくらいですから、おむつは取るものではなくて、自然にはずれるもの。今は、おむつ替えのたびに「おしっこいっぱい出たね」「今度はうんちだったね」と話しかけましょう。「さっきのがおしっこ(うんち)が出る感じなんだ」と意識することが、この先のトイレトレーニングにつながります。
【自我】ほめて自信をつけることで「できる」が増えていきます
いろんなことができるようになりますが、まだじょうずにはできません。でも、頭の中には完成イメージが持てるようになるので、その通りにならないとイライラして怒りだすこともあります。カンペキでなくても、できたことを見つけて、「ズボン、半分はけたね」「積み木が積めたんだ」と、言葉にしてほめてあげましょう。
ほめられることは、ママが自分を見ていてくれて、認めてくれること。それが自信となり、新しいことや難しいことにも挑戦しようという意欲がでてきます。「できる」「ほめられる」の繰り返しで、子どもは成長していきます。
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