街とつながる窓
上/2階書斎にある大きな窓。写真左手に見えるのは内扉。下左/南側道路から窓を見上げる。下右/窓のコーナーのディテール。粗さにも味がうかがえる。 |
道路に面した書斎には、大きな窓があります。近づくと、目の荒いエキスパンドメタルが張られてます。窓の縁も左官職人の手の跡を残すかのように、粗く仕上げられているのが分かります。まさに茶室のようです。しかし、ガラスが入っていません。「これは街の気配を感じる窓。雨が降ってきたら、内側の扉を閉めればいいんですよ」と、池村さん。この家は独立性を保ちながらも、ガラスの無い窓を介して、緩やかに街とつながっているのでした。
◆建築家プロフィールと建築データ