世田谷区の成熟した住宅街に、相続によって代々受け継がれて来た土地があります。ここに、「細分化した戸建てや、ありきたりのマンションにしたくない」「愛犬と傘をささずに駐車場から玄関まで行けるようにしたい」とのクライアントの願いを受けて、「共用部も室内も住人とペットに優しく」「外を感じて暮らす」をテーマに計画された、個性的なインテリアの13世帯が入るコーポラティブハウスが完成しました。

木のルーバーをまとった集合住宅


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外観
1. 正面の外観。敷地の北側の桜の大木が花を咲かせる。
写真:@Kenji MASUNAGA/益永研司写真事務所
2. ランダムに配置された木ルーバーとプランター。
写真:@Kenji MASUNAGA/益永研司写真事務所
外観
3. 移植された「サルスベリ」。
外観
4. 南側の夜景。照明の色の違いが住戸それぞれの個性を感じさせる。
写真:@Kenji MASUNAGA/益永研司写真事務所


元々は敷地内に樹齢半世紀をこえる桜を始め、多くの緑があった角地の生産緑地。残せるものは残し、道路に面した南と西側の基壇部分は植栽を施した里山風の築山にし、さらに屋上も緑化して犬達も遊べる芝を敷き詰めたハラッパとなっています。
コンクリート3階建ての2階と3階の外周は、長さや幅の異なる木製ルーバーと、ランダムに設置された壁面緑化を促す同材の木製プランターで覆われています。外からはテラスの程よい目隠しとなり、室内からは窓の外のもう一枚のフィルターとなっています。このバルコニーは設計者が「ウチソト」と名付けた気軽に外部と触れ合う縁側のような空間なのです。


◆建築データと建築家プロフィール