世界遺産/アメリカの世界遺産

イースター島 ラパ・ヌイ国立公園/チリ(4ページ目)

隣の陸地から約420km、人が住む島からは2,000kmも隔絶された孤島イースター。ところがこんな孤島に、最大で200tものモアイが900体以上も打ち捨てられていた。西洋に発見されたときにはすでに文明が消滅していたというミステリーと、美しい火口湖&モアイを見る旅を紹介する。

長谷川 大

執筆者:長谷川 大

世界遺産ガイド

イースター島「ラパ・ヌイ国立公園」でポリネシアしよう

ビーチもあるアナケナ海岸に立つアフ・ナウナウのモアイ。頭にかぶっているのはプカオで、当時の髪形といわれる ©牧哲雄

ビーチもあるアナケナ海岸に立つアフ・ナウナウのモアイ。頭にかぶっているのはプカオで、当時の人々の髪形を模したものといわれる ©牧哲雄

強力なマナを発するといわれる「光のヘソ」テ・ピト・クラ。川のない島にあるはずのない丸い石は、西洋の船によってもたらされたバラスト(おもり)だとも  ©牧哲雄

強力なマナを発するといわれる「光のヘソ」テ・ピト・クラ。川のない島にあるはずのない丸い石は、西洋の船によってもたらされたバラスト(おもり)だとも ©牧哲雄

島は3つの休火山からなり、周囲は60km。モアイは島のあちこちに点在している。自転車やバイク、馬を借りて島を回ることもできるが、やはりツアーかレンタカーをオススメする。1日自転車で回ったけど、道路は砂や砂利でうまく走れないし、スコールは降るし、風は強いしで、結局半分も回れなかった。

ただ、スコールに打たれるのは嫌いじゃない。スコールが海を渡って迫ってくる迫力はなかなか味わえないし、おかげでまん丸な虹を見ることもできた。レンタカーやツアーは1日50ドルほどから。

 

ラノ・ララクにある正座したモアイ ©牧哲雄

ラノ・ララクにある正座したモアイ ©牧哲雄

ハイライトはタハイの夕陽、ラノ・ララクのモアイ製造所跡、オロンゴ岬の岩絵と火口湖と断崖から見た景色、アフ・トンガリキの朝日、アフ・ナウナウのモアイ、アフ・アキビのモアイだ。また、アフ・ヴィナプのアフは非常に精密で、インカの石組みとの関係を思い起こさせるが、関係は謎に包まれている。

ダイビングやサーフィン、海水浴ももちろんできる。ただ、タヒチのような広大なビーチや巨大なサンゴ礁はない。いずれにせよ、イースター島の見所はモアイだけではなくて、孤島ならではの大自然もハイライトといえる。
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