驚異のギリシア哲学
エレクテイオンのカリアティード柱廊。カリアティードとは柱の役割を果たす女性像で、この柱廊はポーチ(玄関)にもなっている
■民主主義
アクロポリス博物館に保管されているカリアティードのオリジナル ©牧哲雄
■地球球体説と地動説
エラトステネスは紀元前3世紀に地球を球体として地球の周を計測、アリスタルコスは太陽を中心とする地動説を唱えた。両説が公に主張されるのは15~16世紀にトスカネリやコペルニクスが登場してから。
■原子論
紀元前4世紀、レウキッポスとその弟子デモクリトスはアトム(原子)を万物の素と考えた。原子説が一般的になるのは19世紀のドルトン以降。
■機械論、唯物論
ものごとに偶然はなく、小さな物質が規則的な反応を繰り返すことですべての現象を説明できるという考え方。デモクリトスらが主張。科学の基本的な態度。
■唯心論
アナクサゴラスは知性=ヌースを世界の第一原因としたし、プロタゴラスの「万物は人間の尺度」を主張した。これは、脳の働きから生み出される思考・思想が世界のあり方を決めるという唯脳論や、唯識論的な考え方に近い。