ルクソールの歩き方
ルクソール神殿のスフィンクス参道脇に並ぶスフィンクス像。ルクソール神殿とカルナック神殿を昔のように参道でつなごうと、エジプト政府は修復を計画している ©牧哲雄
カルナック神殿のスフィンクス像。ルクソール神殿の像の上半身が人であるのに対して、こちらは牡羊 ©牧哲雄
そして半日、できれば1日、自由な時間がほしい。自転車でも借りて、気に入った遺跡、たとえばカルナック神殿でビッシリとヒエログリフが刻まれた何十本もの柱のなかでボケッとしてみたり、フルーカ(ナイル川特有の帆船)をタクシー代わりに使ってネクロポリスに渡って砂漠を歩けば、何か感じるものがあるはずだ。もしかしたら道端で神の象徴となったスカラベ(フンコロガシ)を見つけることができるかもしれないし。
先に引用したハワード・カーターやラムセス2世の言葉のように、当時もいまも感じていることに変わりなんてない。彼らの想いや当時の空気を感じ取るには、ゆっくりと大地を踏みしめたり、のんびり壁画を眺める時間が必要だろう。
なお、カルナック神殿では夜、音と光のショーが行われており、ルクソール神殿では遺跡がライト・アップされる。昼間とはまったく違う雰囲気になるのでオススメだ。