四川の気候「複雑多様な気候で農業発展」
四川の省都・成都の夏は蒸し暑いことで有名
亜熱帯地域に属する四川は、その複雑な地形と季節風の影響から、省の東西で気候がまったく違います。東の盆地は亜熱帯気候で、四季がはっきりしていています。雨量も多く、雅安は「雨の城」と呼ばれるほど。平均気温は14~19℃で、春は暖かく乾燥し、冬には少量の積雪があります。長江沿岸部では、熱がこもってしまう地域が多いため、真夏の気温が38度を超えることもあります。逆に、西の高原地域の気候は非常に寒く乾燥していて、真冬にはマイナス36度を記録するところもあります。このように、地域によって亜熱帯から亜寒帯や高度まで、高度によっては永久凍結帯まで、全ての気候を擁するのが四川の特徴で、特に農業において大きな経済効果をもたらしています。
四川の言語「多種多様の言葉や方言」
世界遺産・都江堰。秦漢時代の水利施設 (C)Take
中国語には、大きく分けて7つの方言が存在します。四川省のそれは「北方方言」に属し、さらに4つに分類したうちの「西南官話」と呼ばれるものになります。いわゆる、「聞き取れなくはないが、聞き取りづらい」といった訛りです。ただ、少数民族の間で普通語はあまり普及していません。チベット族はチベット語が主流で、文字は漢字ではなくサンスクリットを起源とした表音文字を使用しています。同様に、他民族も、独自の言葉や文字を持っています。
お国訛りが、ほのぼのとして暖かみを感じさせるのは、ここ
中国でもおなじです。主人公が地方出身者という設定や地方を舞台にしたドラマも多く、さらには漫才のネタとしても方言が紹介されるようになりました。ちょっと前までは東北訛りがブームでしたが、最近は四川訛りを取り上げることが多くなりました。貧困だが明るく前向きに生きる主人公が、周囲の人々を幸せにする姿を描いたドラマ『大生活』も成都が舞台。実力派俳優の張國立が主演し、彼らが話す四川訛りにいい味が出ていました。こうしたテレビの影響から、中国の若者の間では、わざと方言を会話に取りいれて冗談を交す光景が見られるようになりました。
求む! 帰国パンダの中国語教師
帰国子女パンダで話題沸騰!
先ごろ、
アメリカ生まれのアイドルパンダ「美蘭」と「泰山」が、盛大な送別会を終えて本帰国するというニュースが話題となりました。2頭のパンダのための専用機”パンダエクスプレス号”と特製の樹脂製コンテナが用意され、国宝級の輸送に万全が期されたそうです。
迎える四川省では、これまでも何度か帰国子女パンダを受け入れており、すぐに故郷の竹山が気に入るはずだと余裕の構えでした。ただ、出来るだけ早くコミュニュケーションの問題を解決するために、中国語教師を募集することが急務だとも語っていました。応募者の必須条件として2点、1.中国語と英語に精通していること 2.パンダ基地の飼育係の四川訛りが聞き取れること、ってなんだかなごんじゃいますね~。