悲運の美男子貴族、世にも贅沢な個人コレクション

贅沢な個人コレクションの数々

贅沢な個人コレクションの数々

ブリューゲルの『狂女フリート』

ブリューゲルの『狂女フリート』

落馬をして42才で命を落とした美男子貴族フリッツ・マイヤー・ヴァン・デン・ベルグ。希代の美術蒐集家だった氏の亡き後、彼の母へンリエットにより1904年から一般公開されたコレクションは、ゴシックとルネッサンス期を代表するネーデルランド芸術の至宝ばかりが集まります。

絵画、彫刻、写本、タペストリー、陶器、ステンドグラスなど多岐に渡るコレクションは3000以上。ブリューゲルの非凡な才能にあらためて心酔させられる絵画『狂女フリート』『ネーデルランドの12の諺』や、14世紀の聖母子とキリストの像は本館を代表する作品。

 

飲兵衛おじさんの隣にはワッフルの山

飲兵衛おじさんの隣にはワッフルの山

一方興味深い作品としては、ピーテル・アールツェンの1556年の作品『Boerengezelschap bij de haard』。よく見ると、食卓のイスの上に置かれているのはワッフルの山。今のワッフルよりもちょっとペラペラしてそうだけど、これが絵画の中で描かれた世界最古の記念すべきワッフル! 少なくとも16世紀には、ネーデルランドの人々はワッフルを食べていたということがわかります。

16世紀風の邸宅も落ち着いた雰囲気が魅力。壁の装飾、暖炉、階段に至るまで親密なインテリアに包まれます。階段脇にあるフリッツ・マイヤー・ヴァン・デン・ベルグ氏本人の肖像画も見つけてくださいね。

<DATA>
Museum Mayer van den Bergh
住所:Lange Gasthuisstraat 19
TEL:+32 (0)3 232 42 37
開館時間:火~日曜10:00~17:00
入館料:4ユーロ(ルーベンスの家とのコンビネーションチケットは6ユーロ)、26歳以下は1ユーロ
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