王家のモスク、シェイク・ロトフォラー
ミナレット(礼拝の呼びかけを行う塔)がないシェイク・ロトフォラー・モスク。世界でもっとも美しいといわれるモスクのひとつ ©牧哲雄
このモスクを特徴づけているのはイランでは珍しい黄金のドームと、モスクには必ずといっていいほどついているミナレットがないこと。それが他に例のない優美な姿を生み出している。
内部はやはりイーワーンや礼拝堂などから構成されており、極彩色のタイルの美しさはイマーム・モスクをしのぐほど。
王宮門アリ・カプ
ライトアップされたアリ・カプ宮殿。カプは門を示すので、アリ・カプは「アリの門」という意味になる ©牧哲雄
アリ・カプ宮殿のバルコニーから広場が一望できる ©牧哲雄
たとえば近くにあるチェヘル・ソトーン宮殿は、当時アリ・カプ宮殿の中にあって迎賓館として使われていた。しかし、相次ぐ戦争で焼失してしまい、現在はこのアリ・カプ宮殿と数少ない建物を残すのみとなってしまった。
しかしたったこれだけでも、バルコニーや音楽の間など、当時の最先端の建築技術を楽しむことができる。