イランの真珠 イスファハンのイマーム広場

バザールの2階から見たイマーム広場。正面がイマーム・モスク、左がシェイク・ロトフォラー・モスク、右にアリ・カプ宮殿。砂漠中のオアシス都市の水への想いから、イスファハンは噴水や水路が各所に見られ、水を美しく見せる工夫であふれている ©牧哲雄

バザールの2階から見たイマーム広場。正面がイマーム・モスク、左がシェイク・ロトフォラー・モスク、右にアリ・カプ宮殿 ©牧哲雄

17世紀、サファーヴィー朝のアッバース1世はオアシス都市イスファハンへの遷都を行い、当時の政治、宗教、経済、文化、学問を集中した王都を建築した。その都は『コーラン』の天国を模し、アダムとイヴの暮らした楽園を再現する。人はその繁栄、その華麗を「世界の半分」と評し、その美しさを「イランの真珠」と讃えた。

今回はそんなイランの世界遺産イスファハンのイマーム広場にご案内しよう。

世界でもっとも楽しい広場、イスファハンのイマーム広場

イマーム広場とイマーム・モスク。砂漠中のオアシス都市ゆえ、水への想いからイスファハンは噴水や水路が各所に見られ、水を美しく見せる工夫であふれている ©牧哲雄

イマーム広場とイマーム・モスク。砂漠中のオアシス都市ゆえ、水への想いからイスファハンは噴水や水路が各所に見られ、水を美しく見せる工夫であふれている ©牧哲雄

噴水越しに見たアリ・カプ宮殿。手前は観光客用の馬車 ©牧哲雄

噴水越しに見たアリ・カプ宮殿。手前は観光客用の馬車 ©牧哲雄

「広場」といえばお散歩。散歩が楽しい広場は世界に数あれど、世界遺産に登録されているものとなると断然このイマーム広場がおもしろい。

その名の通り、イマーム広場は2階建ての回廊に囲まれたその中に、約160m×500mの四角形の広場が広がっている。南には世界史の教科書でおなじみの青いドームのイマーム・モスク、西には王が暮らしたアリ・カプ宮殿、東には王専用のモスクである黄色いドームのシェイク・ロトフォラー・モスク、そして北には大バザール(市場)が展開する。

 

青タイルが美しいイマーム・モスクのイーワーン ©牧哲雄

青タイルが美しいイマーム・モスクのイーワーン ©牧哲雄

お散歩していて楽しいのはなんといっても北の大バザールだ。ここはサファーヴィー朝の時代の経済の中心地で、あらゆる商品がここに集中した。特産品である絨毯やピスタチオを売る店から、絵画や宗教用具を売る店、金物屋や食材店などまで、あらゆる店が所狭しと軒を連ねている。

たとえば下着屋。イランでは観光客も含めて女性はヘジャブやチャドルと呼ばれるスカーフやヴェールで髪を隠し、全身を覆うことを義務づけられている。が、下着屋で見る女性の下着はとっても派手。なかには電球を埋め込んだものまで売られている。そこまでやるか。また甘味店も多く、中東独特の甘味はもちろん、イランはシュークリームなどの洋菓子がとてもおいしいことでも有名だ。