「氷酒」とは凍らせた日本酒のこと
霙(みぞれ)酒、凍り酒、氷酒、凍結酒、シャーベット日本酒、氷室酒……などなどさまざまな名称で呼ばれる、凍らせた日本酒。すっきり爽快に、きりりと刺激的に、おしゃれに楽しめる新しい日本酒のカテゴリーだ。どうしてもビールやサワー類に目が行ってしまう夏場にも、日本酒をおいしく飲ませてくれるのがこの氷酒だ。そんな夏にぴったりの氷酒を、おいしく楽しめる飲み方とともにランキング形式でご紹介したい。ランキングでは、凍った状態、もしくはそれに近い状態で販売している清酒を集めてみた。もちろん、氷酒は家庭の冷凍庫でも造ることができる。好きな銘柄をシャーベット状にしてみるのも楽しい。特にスパークリングの凍結酒はこれから注目のスタイル。ただし、冷凍の際は瓶が割れることもあるので注意が必要。
(掲載の金額は、販売店によって多少の違いがあります)
5位:萬歳楽 白山氷室
享保年間創業の石川の伝統蔵だが、卸から小売まで幅広く行う北陸のナショナルブランドとさえ言えるメーカー。
名前もスタイリングも涼しげな「白山氷室」は2002年グッドデザイン賞(Gマーク)の商品部門で一般賞を受賞している。中身は、山田錦を使用した純米吟醸酒を冬の新酒の段階で絞ったままを冷凍保存したもので、みずみずしさ満点。一般の清酒よりややアルコールも低め。カチンコチンの姿もおいしそうだが、少し溶かしてスプーンで頂く。
癖のないすっきりした味わいなので、すがすがしく楽しめるし、梅ジャムやゆずジャム、もしくはリキュールをかけてもおいしい。夏限定商品。
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165ml 510円
8本入りパック 5,250円
アルコール度 13~14%
兵庫県口吉川産山田錦60%精米
■株式会社小堀酒造店
住所:石川県白山市鶴来本町一丁目ワ47番地
電話:076-273-1171
4位:雪小町 氷の酒 美氷
本醸造の吟醸酒を冷凍して蔵から直送してくれる「美氷」。6本パックでの購入も出来る。パックのまま海やバーベキューに持参なんて楽しそうだ。夏もビールやサワーばかりじゃ脳がない。適度に溶けてきたら、シェイクするとちょうどいいシャーベット状になる。サイダー割りなんかもおすすめ。
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500ml 683円
300ml 494円
300ml6本パック 3,000円~4,000円程度(販売店によって異なる)
五百万石 60%精米
アルコール度 14.5%
日本酒度 +2
■有限会社渡辺酒造本店
住所:福島県郡山市西田町三町目字桜内10
電話:024-972-2401
3位:秘蔵しずく酒 純米大吟醸 凍結酒
愛媛、千代の亀酒造は、享保元年(1716年)創業の伝統蔵。「千代の亀」がブランド。地元産の米にこだわり純米酒と熟成酒、さらには凍結酒にも力を入れる。 見た目も涼しい「秘蔵しずく酒」は、3℃以下の冷蔵にて7年熟成純米大吟醸。少しの発泡性があり、熟成酒とはいえ爽快感もある。「購入後はすぐに冷凍庫へ!」という蔵からのメッセージどおり、専用箱で届いたあとは、冷凍庫での保存がいい。
発泡清酒の凍結酒は、シュワシュワ感がフレッシュ感が何倍にも感じられ、これからますます人気のカテゴリーだ。
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720ml 5,250円
300ml 2,730円
アルコール15~15.6%
日本酒度 +5~+10
みそぎ米 25~40%精米
■千代の亀酒造株式会社
住所:愛媛県喜多郡内子町平岡甲1592番地1
電話:0893-44-2201
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