2位:久保田 碧寿(へきじゅ)純米大吟醸(山廃仕込)
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久保田 碧寿 |
自然の乳酸菌を丁寧に作り出すことから造りを行う手間暇かかった山廃仕込みの純米大吟醸。一般に山廃仕込みにするとコクのある味わいに仕上がることが多いが、さすが淡麗辛口の本場、山廃仕込みでも軽やかですっきりとした味わいになっている。同じ純米大吟醸の「萬寿」より手間暇かかっている分、価格が高くなりそうだが、実際はこちらが安い設定。フルーティーな純米大吟醸としては冷やして飲みたいが、コクをかもし出す「山廃仕込み」ならヌル燗がいい。悩むところ。ある意味不思議なコンセプトでもあるが、そこが魅力か。アルコール15度。
<DATA>
720ml:2247円
1800ml:5071円
1位:久保田 萬寿(まんじゅ)純米大吟醸
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久保田 萬寿 |
久保田のラインナップの中では最高峰。柔らかく品のある味わいになる酒米「五百万石」を使用した純米大吟醸。華やかさと落ち着きを感じる吟醸香には嫌味がなく、みずみずしくなめらかで角の取れた舌触りと、すっきりと癖のない後味が魅力。「日本酒は臭い」というイメージを一新してくれた名品のひとつ。原酒が人気の中、アルコール度数15度のやさしい口当たりも忘れてならない人気の秘密。無濾過など濃い目の味わいに疲れたときにいい。やはり冷やしてフルーティーで清らかな風味を楽しみたい。10度前後で、薄手の磁器や小ぶりのワイングラスに注いで。ちなみに今もってプレミア価格のつく商品。1800mlが10,000円はざら。
<DATA>
720ml:3664円
1800ml:8169円
番外編:久保田 翠寿(すいじゅ)大吟醸生酒
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久保田 翠寿 |
月~9月の季節限定商品。大吟醸の「生酒」なので、すがすがしいハーブのようなフレーヴァーとみずみずしい果物のような味わいが特徴。出回り当初は、後味の軽い苦味も感じられるが、それが「生」らしさでもある。ポイントはアルコール14度というところ。やや低めの設定が、滑らかさや口当たりの良さをさらに感じさせ、日本酒が苦手という人にも受け入れられやすい。さっぱり感は、夏向きでもある。もちろん冷やしておすすめしたい。場合によってはオンザロックもありか。「翠寿」のネーミングセンスは秀逸。4合ビンのみで要冷蔵。
<DATA>
720ml:2835円
このほか、久保田ブランドとしては、季節限定(1月)の「久保田 特別本醸造 生原酒」(アルコール19度)がある。これだけバリエーションのある久保田である。1月に「生原酒」で乾杯し、春にはみんなで「千寿」と「百寿」で「花見酒」、夏に「翠寿」で「滝見酒」、秋に「碧寿」で「紅葉狩り」、冬には「紅寿」で「ヒレ酒」を、年末年始は萬寿で「祝い酒」……などと一年を通して楽しむこともできそうだ。
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