淡い山吹色や濃い黄金色、もしくはトパーズ色や、スコッチのような濃い茶色まで、さまざまな色合いをもつ長期熟成酒。一見、日本酒とは思えない色合いだけど、これも立派な日本酒の一つ。香りもシェリーのようであったり、コーヒーやダージリンティーのようであったり、チョコレートのようであったり、香木のようであったりととても複雑。
そして味わいは、上質の紹興酒のように甘く芳醇で、ときに心地いい苦味があり、ときにワインのような酸味があり、円熟した旨味とナッツのような香ばしさがあり、エキゾチックな長い長い余韻が楽しめる。

なにしろ個性派の長期熟成酒。まずは、長期熟成酒といえばこれという5種とその楽しみ方を紹介しよう。

5位:猩々 熟成ヴィンテージ純米大吟醸 1996年

猩々 熟成ヴィンテージ純米大吟醸 1996年
 
なめらかで飲み飽きしない奈良「猩々(しょうじょう)」が、地下蔵で熟成した12年分の熟成酒をこの春一挙公開した。最も古いのが1996年。新しいもので2007年までの12年分だ。日本酒はワインほど味の違いがないと思われているが、一挙に味比べをすると、日本酒でも年によって微妙な風味の違いがあることを実感できる。

兵庫産山田錦特等米を37.5%まで磨き、吉野川の伏流水で仕込んだ。熟成酒としては、比較的クリアでまだ若々しささえあるような軽いタイプ。小ぶりのワイングラスで常温で。もしくはヌル燗で軽やかなコクと旨味を楽しむのもいい。食事の後半に、香ばしく焼いた鶏肉と。もちろん、まだまだ発展する熟成酒。

詳細記事:飲み飽きしないお酒、吉野の『猩々』
販売元はこちら→リカープラザ大越酒店

<DATA>
720ml  16,000円
アルコール度 15.3%
日本酒度 +1
山田錦 37.5%精米

北村酒造株式会社
住所:奈良県吉野郡吉野町上市172-1
電話:0746-32-2020


4位:独楽蔵 悠(はるか)5年特別純米

独楽蔵 悠(はるか)5年特別純米
 

製造量のすべてが純米酒の蔵「杜の蔵」。筑後川と豊かな田園にはぐくまれた清酒と焼酎の蔵だ。独楽蔵シリーズをはじめとして、その商品にあわせた貯蔵(熟成)をさせてから出荷することでも知られ、上品なコクとまろみが大きな魅力。

「悠」は、5年の熟成を経て出荷される。色は比較的クリアだが、カシューナッツのような甘く香ばしい風味と辛口だけどとろりと甘美できめ細かい舌触りが印象的な熟成酒。常温だとすっきりと楽しめるが、お燗にすると甘みとドライさが両方際立って、立体的な味わいになる。鯖や鰤など脂ののった光物の刺身、豚肉などの肉料理とも。

<DATA>
1800ml 3,300円
720ml  1,600円
アルコール度 14%
大地の輝  60%精米

株式会社杜の蔵
住所:福岡県久留米市三潴町玉満2773
電話:0942-64-3001


3位:南部美人 All Koji 2004

南部美人 All Koji 2004
 

国内のみならず海外進出著しい岩手の名蔵。今や世界中で「南部美人」を楽しむことが出来る。清らかですがすがしさとちょっと温かみのあるスタンダード商品のなかで異彩を放つのが「ALL Kojiシリーズ」。

今ラインナップされている最も古いものがこの2004年。すべて麹米で三段仕込みをするスペシャルな純米熟成酒で、アミノ酸も酸度も甘みも非常に高い。イタリアのデザートワイン「ヴィンサント」のように濃厚でとろりとしてアルコール感もしっかりある。アーモンドのような香ばしさとダージリンティーやウーロン茶のようなオリエンタルなフレーヴァー。後味にキレイな酸味とキレがあり、後を引く。ロックやソーダ割りも飲みやすいが、ストレートでチョコレートやナッツ、チーズや果物と一緒に。

<DATA>
500ml価格未定(2005年は、500ml 1,785円)
アルコール 15.9%
日本酒度  -20
酸度  3.5
とよにしき・ぎんおとめ 65%精米

株式会社 南部美人
住所:岩手県二戸市福岡字上町13
電話:0195-23-3133


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