米の旨さが酒の旨さに直結!

審査の結果、75点中、決勝進出は7点。これを決勝審査員が公開審査し、最高賞である「どぶろく大賞」を選んだ。

決勝進出の7銘柄は次のとおり。
・「いいで中津川のどぶろく(山形)」
・「どぶろく男桜(宮城)」
・「どぶろく開拓(岩手)」
・「どぶろく卓(新潟)」
・「大白川(新潟)」
・「どぶろく湯郷(岡山)」
・「土佐三原どぶろく こぼれ雪(高知)」

この中からみごと大賞受賞となったは、
「どぶろく卓(農家民宿どぶろく荘/新潟県上越市)」

準大賞には、
「どぶろく男桜(株式会社ヒルズ/宮城県大河原町)」
「どぶろく開拓(MILK-INN江川/岩手県遠野市)」


受賞の「卓」は、雪深い上越市の農家の作品。水と米の良さはもう周知の場所だろう。
大賞を受賞した中川卓夫代表は、「棚田で雨水と有機肥料だけでつくったコシヒカリで、丁寧に作っています。評価していただけて光栄です」と喜びを語り、さらに「技術ばかりではダメで、原料の米のよしあし、山奥だけに水の良さなどがあってこそのおいしさだと思っています」と優しい笑顔で付け加えてくれた。
どぶろく大賞を受賞した中川卓夫さん。(農家民宿どぶろく荘)
「卓」の文字入り半纏がカッコイイ!
棚田育ちのコシヒカリを使った「卓」は、お米の旨さが際立っていた。

艶があっておいしいと感じた土佐の銘柄。名前もいい。
実際にきき酒した感想としては、
どぶろくならではの甘さをもったものから、きゅっと口が引き締まる酸味豊かなもの、後味に渋味苦味が残るボディーのあるタイプ、ドライ流行を受けてか辛口タイプなど、思いがけずバラエティー豊富な味わいにまず驚いた。

さらには、当たり前だけど、どぶろくってこんなに濃度のあるものなんだと再発見。最近人気の「濁り酒」や「滓まじりの発泡清酒」などとは、びしっと一線を画す濃厚さであった。

また、赤米や黒米など色付きの雑穀を使った桃色、黄色、グレーなどのカラフルなどぶろくが美しく楽しいことも知ることができた。
おいしいと思うどぶろくの特徴は、なによりも「全体のバランス」にある。甘さ、酸味、コクのバランスは最も重要。さらには「余韻の長さと後味の印象」も大切だ。

「どぶろくと女」の著者、阿部健先生から乾杯のご発声をいただいた。
そ・れ・と、どぶろくとしての大きなポイントは、「米、いや、ご飯としてのおいしさが、全体の酒としてのおいしさに直結している」と言う点であろう。飲むというより食べる感覚に近いどぶろくは、米そのもののおいしさが際立っていないと、「もう一杯飲みたい」とは思わないのだ。

大賞になった『卓』は、実は公開審査で、私も1票を投じた銘柄だった。なにより、バランスがいいことと、品があることと、米が、もう、うまいっのだ。
720mlボトル1800円で、だれでも購入することができる。(下の出品者一覧表リンクに購入連絡先があります。)
このおいしさ、一度は、お試しいただきたい。
そのほか、「土佐三原どぶろく こぼれ雪」もちょっと艶があってバランスがよくおいしかった。

じわじわと人気がでてきているどぶろく、今回のフェスタで、ただの地域振興のための「おみやげ酒」ではなく、全国で勝負できる味わいをもつ銘柄が各地にあるということがよくわかった。全国のどぶろく、これから注目していきたい。

淡いピンクのどぶろく。かわいい。

ペットボトルに入っているものなど、手造り感満載!これがどぶろくだ。


■大賞・準大賞・優秀賞銘柄一覧はコチラ↓
No 会社名 都道
府県
商品名 優秀賞 決勝
結果
1 農家民宿 どぶろく荘 新潟 どぶろく 卓 大賞
2 株式会社ヒルズ 宮城 どぶろく男桜 準大賞
3 MILK-INN 江川 岩手 どぶろく開拓 準大賞
4 どぶろく そば 平石亭 新潟 大白川
5 農家喫茶 くろうさぎ 高知 土佐三原どぶろく
こぼれ雪
6 株式会社
緑のふるさと公社
山形 いいで
中津川のどぶろく
7 フォーシーズン湯郷 岡山 どぶろく 湯郷
8 株式会社
じょんのび村協会
新潟 どぶろくじょんのび *
9 財団法人
ふるさと弥栄振興公社
島根 弥盛(辛口) *
10 どぶろく工房文 新潟 どぶろく淡雪 *
11 民芸の宿 さわ 新潟 さわのどぶろく *
12 創菜料理 ゆるり 島根 石見銀山街道 
どぶろく美の郷遊留里
*
13 民宿 タニモト 広島 どぶろく谷川 *
14 遠野ふるさと公社
たかむろ水光園加工所
岩手 河童の舞 *
15 農家民宿 弥ぜん 新潟 徳五郎 *
16 菊地酒造 大分 どぶろく しらふゆ *


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