パーティー前に行われたのが、「~にほんのかたち、にほんのこころ~ 酒と芸能」と題されたフォーラムで「備中神楽」が上演された。
「神楽」は、もともと神に祈願をかける神事を芸能化したもので、国の文化財指定を受けた神楽は全国に30あるのだとか。「備中神楽」はそのひとつ。岡山県西部の農山村で伝承されている。
道化面をつけたこっけい役が太鼓との掛け合いで前座風の漫才をしたあと、酒つくりの手伝い人二人が桶で酒を造る。「もと摺り唄」などを歌いながら伝統的な酒造りの模写が楽しい。
つづいて、スサノヲノミコトがヤマタノオロチに先ほど醸した酒を飲ませて退治する舞が披露される。庶民の芸能らしく、ちょっと俗っぽくて誰にでも楽しめて、日本酒の日にぴったりの出し物だ。
「酒と芸」をテーマにした対談で、俳優の小沢昭一氏の軽妙で洒脱なトークを楽しんだあと、明るい雰囲気のままパーティー会場へ。大勢の日本酒ファンが日本酒でカンパ~イ!をした。
「日本酒の日」を越えると、少しづつ秋の気配が濃くなり、日本酒や日本酒に合う食材がおいしくなってくる。このサイトでもますますおいしくなる日本酒情報をたくさんお届けする予定だ。お楽しみに。
ちなみに11月1日は焼酎の日。いろんなお酒の記念日が続くけれど、飲みすぎにはご注意!