日本酒/おすすめの日本酒

洞爺湖サミット統一ブランド清酒発売

洞爺湖サミット記念日本酒が発売されている。統一ブランド名は“彩花洞爺”。認定銘柄は15銘柄だ。さて、そのお味は?

友田 晶子

執筆者:友田 晶子

日本酒・焼酎ガイド

洞爺湖サミット間近! 気になるのは晩餐会メニュー


洞爺湖サミット記念酒の15ブランドがずらり勢ぞろい。


北海道清酒のシンボルマーク「夢見酒いっぺい君」。お酒マークの腹巻姿のクマちゃん。

さて、北海道洞爺湖サミットである。

飲食の仕事をしている私としては、なにより気になるのが、やはり、サミットの晩餐会である。どのようなメニュー構成&お酒リストになるのだろうか。会場の「ザ・ウインザーホテル洞爺」には和洋さまざまなレストランがあったしなぁ・・・。どこかのシェフが呼ばれるのかもしれないしなぁ。ああ、気になる。

ともあれ、世界各国の代表には、なんとしても日本の、いや、北海道の美味しい旬の食材とお酒を召し上がっていただきたいものである。
その土地の旬の食材とお酒からは、きっと今回の主要テーマである「環境問題」も見えてくるはずだと思うし・・・。


瑞々しさとなめらかさで、前菜にぴったりの“彩花洞爺”


ボトルは「リサイクル瓶」。720mlのみで2,381円(希望小売価格)
北海道には美味しい日本酒蔵がいくつかある。

今回のサミットに向け『北海道酒造組合認定 洞爺湖サミット記念統一ブランド“彩花洞爺”』が5月より発売されている。認定審査委員会で合格したのは15銘柄。

ポイントは、すべて道産の酒造好適米「吟風」「彗星」を100%使用した「北海道米による北海道の地酒」であるというところ。もちろん「北海道の水で醸した」というのも重要ファクターだ。

珍しい酒造好適米の「吟風」は、北海道岩見沢で育成された品種で、平成12年デビューのあたらしい酒造好適米。薫り高くまるさや柔らかさが出るタイプ。

「彗星」は平成18年の超新人スター。たんぱく質が少ないので、あっさりとした淡麗な味わいに仕上がる。寒さに強い品種なのも北海道向き。


15銘柄のうち私がいただいたのは「彩花洞爺 純米大吟醸 大雪の蔵 吟風100%使用」(旭川地酒蔵 大雪乃蔵)
日本酒度+2、アルコール16%の旭川産の日本酒だ。

お気に入りの東洋佐々木ガラス製「八千代切子」のマイ猪口でいただく。
純米大吟らしく、華やか過ぎない上品なフルーツ香(吟醸香)に、瑞々しく軽やかな口あたり、中盤からなめらかさとクリーミーさがでてき、後味はすっきりとあとくされなく消えていく。

まるで、北海道の清らかな水とかわいた心地いい風を浴びたような気分になる、すがすがしい味わいだ。サミットとは関係ないけれど、実に夏向きの日本酒だという印象。サミットにかかわらずお勧めしたいお味ではある。


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