暖簾をくぐると、なかはきれいな販売所に。近所の人がふらりと買い物に来る。

福井県越前市今立地区は、世界一の生産量と品質を誇る越前和紙の産地であり、白山水系の仕込み水で造る銘酒の里。「ものつくり」の高い技術が今でも息づくところである。

そんな土地で、元治元年(1864年)、初代三田村喜左衛門が創設した「銘酒・寿喜娘」。九代目当主は、その血を引き継ぐ、たおやかで奥ゆかしい越前女性だ。

この「寿喜娘」、味わいはもとより、インパクトがあるのはボトルのラベル。世界に誇る和紙の里らしく、越前和紙を使用している。お酒の前にちょっと越前和紙のお話を。

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【越前和紙の歴史は約1500年。かの継体天皇が、大滝を流れる岡本川の上流に美しい姫が現れ「この地は清らかな水に恵まれている、この地で紙漉きをして生計をたてると良い」とお告げを受け、村人たちに紙漉きの技を伝授したという逸話が残る。

和紙は良質な水がなければできないもの。福井県越前市今立地区は、白山水系の伏流水が流れ出る地形にあたり今なおその水は沸き続けおり、この水こそが1500年もの間、越前和紙の高品質を支えてきた。

越前和紙は、その品質の高さから「日本画」「木版画」「書道」をはじめとする美術品の紙として使われ、「襖」「壁紙」などの生活用紙、「封筒」「便箋」「ハガキ」などの美術小間紙や、「株券」「証券」「免状」などと、およそ和紙にかかわるすべてのものに越前和紙は使われている】(寿喜娘ホームページ参照)

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お酒の銘柄名「寿喜娘」は「和紙を漉く(すく)娘」からきているのだ。
聞けば、なるほど・・・だよね。

さて、お酒。
現在、300~400石の生産量を「福井県内:福井県外=7:3」の量で丁寧に製造・販売している。原料の米は、福井の五百万石を主に、石川・富山などの契約農家から、無農薬・有機農法の米を使用。杜氏は、南部杜氏だが、昔は福井ならではの越前糠杜氏だったとか。この越前糠杜氏、夏場は漁師さんたちで、気の荒いけどいい人が多かったのだそう。

温度管理が出来るサーマルタンク。

清潔な麹室。

蔵は通気性のいい石造り。自然に温度管理も出来る。


→次ページでお酒をさらに詳しくご紹介。越前ガニもあるよ!