日本酒/酒造、酒蔵訪問

福島うまい酒うまいもん探訪4 大七酒造(3ページ目)

シリーズ4回目は福島県二本松市の大七酒造。「生もと造り」で人気の蔵元。新しい蔵=社屋を訪ねてきた。人気の秘密をリポートしよう。

友田 晶子

執筆者:友田 晶子

日本酒・焼酎ガイド

この日テイスティングした銘柄とその感想はこれ!




(1) 大七純米生もと
 炊き立てのご飯のような香り。滑らかでクリーミーな舌触り。すっと消えていくあとくされのない後味。優しいうま味とすがすがしさがバランスし、飲み飽きしない安心の一本。





(2)大七皆伝(生もと純米吟醸)
  洋ナシや桃のような華やかな香り。吟醸としては落ち着きがある。口に入れた瞬間甘いが中盤から後にかけてドライな風味に。お燗にも向きそうな吟醸。





(3) 大七 箕輪門(生もと純米大吟醸)
果物の香りと穀物の香りが同居。少しスパイシーな印象も。舌に重さを感じるくらいのコクとうま味がある。後味はやはりさらりと軽快。全体に艶のある印象。箕輪門は二本松城の箕輪門から名づけられた。





(4) 宝暦大七 生もと純米大吟醸
  純米大吟醸の雫取り。落ち着いた果実香で、味わいは「緻密」。とてもクリーミーで決め細やかで味わいの成分がぎゅっと詰まっている印象。しかし重いことはなく、飲んだあとからもう一杯ほしくなる味わい。ここでは、大吟醸グラスでのテイスティングゆえに、やや白桃や熟したりんご系の香りを感じる。



以上、どれをとっても感じるのは、「エレガント」であることだ。日常に楽しめるものからハレの日用の極め付けまで、幅広い品揃えも魅力だ。またそれぞれのネーミングとスタイリングもすばらしい。
チェックは大七酒造サイトまで。

知れば知るほどその魅力にはまり込んでしまう大七。あなたのランキングにも上位入賞間違いないはずだ。


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