日本酒/日本酒関連情報

NPO法人めざす「吟醸酒文化研究会」第1回イベント 澤乃井吟醸酒とフランス料理の会(2ページ目)

吟醸酒文化と「日欧」飲食文化創造を意図し、NPO法人化を目指す『吟醸酒文化研究会』主催の初イベントが開催された。第1回目の今回は「澤乃井」とフランス料理の相性体験。潜入レポートがコレだ。

友田 晶子

執筆者:友田 晶子

日本酒・焼酎ガイド



蛤とほっき貝のナージュ
        蛤とほっき貝のナージュ
澤乃井 大吟醸 華やかさ満点
   『澤乃井 大吟醸』 華やかさ満点

貝がぷっくり大きく甘くておいしい。ナージュ(=クリームを使って軽く蒸しあげるようにした料理)も生きているし、ネギだったかセロリだったか(ジャガイモじゃなかったみたい)のさくっとした歯ざわりもいい。貝の出汁が利いていて、こりゃ日本酒に合うわいなって感じ。ちょっと、ヌル燗持ってきて…って、いかんいかん、また日本酒の呪縛にしばられてしまったよ。

こちらの『大吟醸』は、もうまさに正調大吟醸といったもので、華やかなかおりとなめらかさが見事。
確か澤乃井さんはオーストリアのクリスタルメーカー、リーデル社で「大吟醸グラス」を作成した蔵元チームの1社のはず。こんなときこそ、あのどう見ても白ワイングラスに見える(失礼)けれど、実は考え抜かれた「大吟醸グラス」を使ったらいいのにね。きっと、この華やかさが倍になって楽しめるはずだし、フレンチのお食事会にはもってこいだと思うけれど。渦巻きのついたおちょこでは、ちょっと寂しい。
(この日、第2回ご担当の『小鼓』西山社長がお隣りだったのだが、「次回は、リーデル大吟醸グラス、つこたる」とおっしゃってた)




純米吟醸 水乃記憶
   『純米吟醸 水乃記憶』   (豚肉料理撮りわすれました。。。)
最近はやりの豚肉、それも無菌豚肉の料理。脂漬けにしたあと、かりっと香ばしく焼くコンフィは私の大好きな料理法。南フランス、ラングドック地方の郷土料理だ。
このちょっと焦げたような焼けた香ばしさと、純米酒のコクとごはんのようなふくよかな香り、さらには後味の苦味がよくマッチする。
透明なボトルで繊細なイメージだけど、味は骨太だ。ちなみに澤乃井の仕込み水は硬水らしい。ミネラル分豊富な硬水は発酵中に微生物が活発に働くので、辛口に仕上がるのだとか。ふふーん、なるほど。ただ飲み食いしてるだけではないのだよ。こうしてしっかりお勉強もしている参加者なのだ。フォッフォッフォッ。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます