 テイスティング命！！ |
いろいろテイスティングさせていただいたが、
◇まず、本醸造タイプの『豊盃 ん』（津軽弁でうまいことを「ん」と表現するからこの名がついたとか）は、さらりとなめらか飲み飽きしない。
◇『豊盃 特別純米酒』は、ろ過前のものでしっかりと旨味のあるタイプ。燗もいいかも。
◇『豊盃 大寒仕込み 純米大吟醸』は透明感と華やかさがある上品な味わい。
◇めずらしい「豊盃米」を使用した『豊盃 純米吟醸酒 豊盃米』は後味に香ばしさが広がる個性派。
◇最もお気に入りは幻の酒米「亀の尾」を使用した『豊盃 純米吟醸 亀翔』で、深みのある風味と旨味。ナッツのような香ばしさがあり余韻も長く心地いい。 （※この亀の尾を使用する蔵元の集まり≪第７回亀の尾サミット≫が7月20日に弘前にて開催される）
そのほかにも、なんと糖尿病の人にいいという「春陽」という米を使ったお酒も思索中で、仕込みのときは硫黄臭のような匂いが立ち込めたけれど、熟成させるとフランスやドイツの「ゲヴュルツトラミネール」みたいなスパイシーなワインのように化けていて、おもしろいものになりそうなのだとか。
とまあ、こんな風に、おもしろい試みに挑戦してらっしゃるし、突然の見学希望も快く受け入れてくださるし、パンフレットやラベルデザインもことのほか洗練されているし…、なんだか雑誌で見たイメージとは大違いで（だってなかなか手に入らない希少価値の高い、閉鎖的な蔵かと思ったんだもーん）、本当にうかがってよかったと思った次第…。お世話になり、ありがとうございました。
■ねぷたとねぶたの違いとは？■
 ねぷたの巨大山車 |
ところで「ねぶた」と「ねぷた」の違い知ってました？
青森の「ねぶた」は戦いへ行く時の勢いづけのもの。だから飛び上がったり（ハネト）激しい音や掛け声をかけたりするのだとか。いっぽう弘前の「ねぷた」は凱旋のお祭り。同じく勇壮な山車が出るけれど、なんとなく落ち着いた風情なのだとか。もちろんいろんな説があるから本当のところはわかりません…です。
この「ねぷた村」では大太鼓をたたかせてもらえたり、津軽三味線のミニライブや津軽駒（＝ずぐり）回しなど見せてもらえる。帰り道は、弘前公園でお城を見学しながらお散歩…としゃれ込んだけど、あんまり広すぎて40歳のバースデーをむかえた身体にはキッツイキツイ…。
さて夜は、友人から紹介の『はなまる』（0172-34-4800）さんへ。
元気のいいお母さんお二人できりもりする郷土料理の店。地の魚や山菜がメイン。その日は「そろそろシーズンも終わりだからたくさん取ってきた」という竹の子（細身）をいただいた（この竹の子を取りに山に入っていたそうで、6時過ぎまで電話は通じずひやひやした）。
皮ごと焼くとぽくぽくサクサクして地味豊かで美味しい。この温かみとあわせるのに地酒をお燗でとお願いしたら、「地酒（吟醸のことかな？）は冷やで飲まないと…」とおしかりを受けた。うう～ん、地酒でも吟醸でも燗にして美味しいものもあるのになあ…。
 津軽三味線を聞かせる「杏」の入り口 |
そのあとはお楽しみの津軽三味線ライブへ。情報誌にもたくさん載ってる有名店「杏」（0172-32-6684）。
本日は女性3名の演奏。うち一人は高校生なのだとか。今ちょっとした津軽三味線ブームだから若い人たちもやってみようと思う人が増えたのかも。きりりと威厳のある演奏と風情はなかなか。もうちょっと聞きたいなというところで終わってしまって残念。
 「ア～、ハイッ」の掛け声が決まる |
もともと津軽三味線って、ああいう土間みたいなところでやるもんなのかなあ…。
