●舶来居酒屋 暁 尾道市久保2-15-26 tel 0848-37-3364
翌日は、定期船で生口島の瀬戸田港へ。ここはレモンの里でもあり、画家平山郁夫の生まれ故郷でもあるのです。『平山郁夫美術館』は落ち着いた空間で、ものすごいヒーリング効果がありましたよ。本物の力ってすごい。
島の南に位置する『シトラスパーク』はいくつかのパビリオンで構成されたテーマパーク。世界のかんきつ類を鑑賞できたり、自分好みの香水を作れたり、香りに関するクイズを楽しめたり、ミニジェットコースターがあったりと、大人も子供も満足できる意外なスポットです。いくつかの質問に答えて「あなたにピッタリの香り」を見つけてくれるコーナーもあります。ちなみに私の香りは「プリンセス」。ウフフフ、やっぱりね。
驚きなのは個人が建設したという浄土真宗耕三寺。極彩色で見物です。寺内山頂にある「未来心の丘」などは「えっ、ここはギリシャ?」「いや、彫刻の森？」と見まごうばかりの不思議空間。カフェがオシャレです。
島の西側サンセットビーチではビール片手に夕陽を眺めることも出来ます。夏もお勧めのこの島。日本もまだまだ面白いところがあるんですよね～。
おもしろ＆お勧めスポット満載の生口島ですが、何より感動なのは旅館つつ井の料理です。名物レモン風呂で温まったあと部屋に帰ってテーブルにつくやいなや、次から次へと出されるとれたてお魚料理が圧巻。白身のアコウ鯛はぷりぷり、メバルの煮付けはほくほく、カサゴの唐揚は香ばしい、なんといってもこれまた名物のタコのしゃぶしゃぶがめまいモノの美味しさ。こりこりさくさくで感動の味わい。最後に出てくるタコ飯も、ああーっ、涙が・・・という美味しさ。これがホントの「お魚天国」なのでした。海の幸好きな方、本当にお勧めです。こちらは1泊2食で一人2万円程度。
あ、忘れちゃならないお酒ですが、その名も生口島（(有）せき酒店）という本醸造をぬる燗でやってみました。きりりとしたタイプで食事の邪魔をしないお酒です。
●旅館 つつ井 広島県豊田郡瀬戸田町 tel 08452-7-2221
旅館つつ井のお料理とお酒。タコしゃぶは絶品。
最終日は再び尾道に戻りもう一度尾道ラーメンに挑戦。やはり行列が出来ていたつたふじ本店にトライ。30分ほど待ってカウンターにつこうとしたら、一席しか空いてなく「ダメっ、一人づつ入ってっ」と二人組みだった我々はいきなり叱られる。小さいし混んでるから仕方ないか・・・。で、出て来た丼のチャーシューの上にきらきら光る物質が山のように見えたので、「はて」と観察するとた～っぷりの化学調味料。うう～ん、わかりやすい・・・・。よく見ればカウンターの中でおかみさんが仕上げにおもいっきし缶から振りかけている・・・。ここまでおもむろにやるとは、逆にいさぎいいかも。背脂チャッチャ系＋アトム系（鉄腕アトムは科学の子＝化学調味料ということでこんな風に言うらしい)でした。
アトムの力で探究心旺盛な私の魂が炸裂し、もう一件いくことに。新尾道駅近くの東珍康へ。こちらもお魚出汁に背脂のスタイルだけど、前出2件よりあっさり系。昼から日本酒で一杯やってる親父さんなんかもいてお酒飲みには心休まるかも。
●東珍康
東珍康のラーメン。新幹線駅近くなので便利です
最後に手作りアイスクリームのからさわのアイスモナカをつまみ、磯の香りのするカマボコで知られる桂馬蒲鉾店でお土産を買って機上の人となりました。
広島県は日本酒の名産地ではありますが、残念ながら島にはあまり酒蔵さんが見当たりません。とはいえ、とれたての魚介類と柔らかい口当たりの広島のお酒、そして朝夕の島々の幻想的な景色は本当に見物です。日本の地中海、しまなみ海道、一度は訪れてみてください。
