味は、といえば、福井酒独特のなめらかさと繊細さがまずあり、プラス、熟成からくる柔らかな旨味、落ち着いたいやみのない吟醸香、洗練された余韻が長く続く、印象深いタイプ。
皇室献上酒『純米大吟醸 超吟』 720ｍｌ 10，000円はとくに吟醸のエッセンスを濃縮したような珠玉の味わいだし、『特選大吟醸 梵』 1800ｍｌ 5，000円は華やかななかにもきりっと引き締まったコクを堪能できるタイプ。『ぼん ときしらず』1800ｍｌ 2700円は香ばしい風味が特徴で燗向き、とさまざまなスタイルで楽しめる。
「福井ならではの“ふくいうらら酵母”は柔らかい味わいいがいいんです」とハッピ姿で福井のお酒をＰＲする加藤団秀（あつひで）十一代目当主。本日は福井のお酒の代表だから、あちこちの蔵元さんの商品紹介で忙しそう。（実はその夜、我がワインバーに来ていただいて、福井のお酒について、ワインを飲みながら（?）熱く語り合ったのだ。ソムリエ界でも『梵』は人気！）
こちらが『梵』十一代目当主加藤氏。パワフルでちょっと強面。ホントはとってもチャーミング
さてさて、鹿児島といえば、やっぱり本格焼酎でしょう。
会場ど真ん中にどどーんと焼酎カウンター。もう、ウェルカムドリンクから焼酎だもんね～。で、今回この会に誘ってくださったのが、最近めきめき人気＆注目度アップの本格芋焼酎蔵元『佐藤』（佐藤酒造有限会社）の佐藤誠氏。一度、姶良郡牧園町の蔵を訪ねてからのお付き合いで、我がワインバーでも超人気アイテムとして常備している。
ちなみにインパクトあるラベル『佐藤』黒ラベルは黒麹を使ったもので骨太しっかりタイプ。『佐藤』白ラベルは白麹を使ったものでややソフトでまろやかなタイプ。お試しあれ。もちろん彼も、本日は鹿児島産焼酎すべてのＰＲ担当。ひっきりなしにテイスティングする（いや、ただ飲みに来る）お客さんの対応でおおわらわ。（実はこの日の前日、我がワインバーを訪ねてくれて、久しぶりの再会を果たした）
最近メディア登場率も高い本格芋焼酎『佐藤』佐藤誠氏。21世紀の焼酎界を担う一人だ
その隙に、黒豚しゃぶしゃぶと黒牛ステーキをた～んと食べてホクホク顔。そろそろ一杯飲みたいなあというところで目に付いたのが『奄美黒糖焼酎』。
我らが親分田崎真也氏とともに取材旅行で訪ねて以来、思いっきりはまってしまった『黒糖焼酎』。これまた我が店に常備なのだが、ブースに行くと、喜界島は『朝日』（朝日酒造株式会社）の喜禎（きてい）浩之氏と、徳之島は『天川酒造株式会社』の乾（いぬい）真一郎氏が、ロックを薦めてくれる。
『黒糖焼酎』は、あっさりすっきりしゃっきりとした癖のなさに、ふんわりとした上品な甘さがそこはかとなく加わって、焼酎初心者から通までみんなが楽しめる焼酎。この夏は、芋、米、麦に加えて、絶対注目の本格焼酎なのだ。日本のラム酒『黒糖焼酎』を大ぶりのロックグラスに入れて、ライムなんか絞って、南の島に打ちつける波の音など聞きたいものだなあ。
左が喜禎氏。右が乾氏。喜禎氏はやっぱりこの晩我がワインバーに寄ってくれた。「今夜は朝までだあ」って盛り上がってましたね～
あああ～、ニッポンって、こんなにおいしいものがあったんだね～。
笑顔と安らぎを与えてくれる、幸せの味だね～。
国産を輸入と偽ったり、表示を変えたりしなくても、ニッポン原産うまいものに、造るほうも食べるほうも、自信を持ちたいものだね～。
偶然重なったおいしいものフェア、体力いったけど、感動も大きかった。造ってる人に会うっていいものだね～。
皆さんにも、造り手の方たちに会って直に話してみることをお勧めします。
今後も見学可能な酒蔵サイトの充実と、酒蔵探訪ツアーの企画など力を入れていこうと思っとります。アイディアあれば、ぜひ、お知らせくださいませ。
■佐藤酒造訪問記はこちらに
