この魔法のラーメンは大阪府池田市にある安藤百福氏の自宅裏庭の粗末な研究小屋から生まれました。日清食品は発明・発見の大切さを伝えたいという願いを込めて1999年11月、発祥の地、池田に「インスタントラーメン発明記念館」をオープンしました。
そこでは、なんと、インスタントラーメンの手作り体験ができるのです。小麦粉をこね、のばし、味つけをして、自分だけの「チキンラーメン」を作ります。発明・発見の原点の体験です。その手作りチキンラーメンは持ち帰り、作りたての味を楽しむことができるのです。
とっても興味深いですよね。そこで、今回、「食と健康」ガイドの南さんと一緒にインスタントラーメンの手作り体験教室に参加することにしました。
しかし、こんな貴重な体験ができるのは日本でこの記念館だけとあって、3ヶ月先まで予約がびっちりで、空いていたのは、たったの1日。急いで、その日をネットで予約し、参加できることになりました。
場所は阪急宝塚線の池田駅から歩いて7分。記念館は閑静な街並みの中にあり、中に入ってみると、ロビーには、幼稚園前のお子さんとそのお母さんの親子連れの方々が溢れていました。
そう、小学生や幼稚園児はもちろんのこと、幼稚園前のお子さんもラーメン作り体験ができるのです。お話をうかがってみると、育児サークルから参加されるということでした。
展示室に入ると、あの、「てるてる家族」で登場した安藤百福氏の研究小屋が展示されています。1958年(昭和33年)3月5日、明け方まで研究に専念したのち、母屋に帰った直後の様子が再現されています。世紀の大発明が、この粗末な小屋で、どの家庭にでもあるごく身近な調理器具から生まれたことがわかります。
庭先の自転車、リヤカー、鶏小屋、室内のなべ、包丁、せいろ、そして水道のじゃ口、ガス管にいたるまで、すべてちみつな時代考証がなされているそうです。
安藤百福氏の研究小屋 | 研究小屋の中 |