一枚一枚丁寧に作られる手作りの皮は他では味わえない食感。皮作りには熟練の技が要されるという。 |
ブリックといえばチュニジア版春巻きのことだが、よく見かけるのは、半熟状の卵がまるごと一個入っているもの。食べるときは、卵をこぼさないように気をつけながら・・・というスタイルである。
ところが、ここのブリックは、そんなブリックの概念が覆される姿で出てくる。その様は、一瞬、“もしかしてワタシ、違う料理を頼んでしまった?!”と疑ってしまうほどだ。
見ためはまるで「オムレツのはさみ揚げ」。卵は半熟状ではなく、完全に火が通っている状態。そして、なかにはイタリアンパセリとパルメザンチーズがたっぷりと。食べるときはレモンをぎゅっとしぼっていただく。
いままで食べていたブリックとはまったくの別物だが、シンプルな旨さを堪能することができる味わいのうえ、食べやすいのもまたいい。よくあるブリックは、卵が流れてしまうのでシェアするのは難しいが、これなら大丈夫。そのおかげで他の料理もたくさん頼むことができるので、嬉しいかぎりだ。
ふんわりもっちりの自家製パンも美味。ボリュームも満点だ。 |
さて、もうひとつ。ここのブリックの特筆すべき点をあげておきたい。皮である。