透明スープは心地よいほど体内にしみこんでいく
スープは、うっとりとしてしまうほど透明感があるのに、コシのある麺に負けじと旨みもじゅうぶん。牛スネ肉だけでなく、豚ヒレ肉や鶏肉などを6時間もコトコトと煮込んでいるそうで、“厚み”のある旨みを感じる。実際、スープにはとろみはないのだが、不思議と粘度を感じるというのか、口中いっぱいに、喉に、鼻腔に、その味と香りがぴたっと、そして優しくすいつき、しばし余韻が楽しめるのだ。
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具材はどれも仕事が丁寧。唐辛子ダレは少しずつ混ぜて調節を。たまに、喉にべたっと残るイヤな旨みを感じるスープもあるが、ここのは余韻が楽しめる旨みだけど、心地よいほどに自然と体内に吸収されていくというのか、そんな感じ。
塩加減もすばらしいからだろうか。塩が強めだと、旨みより先に塩の印象が強く、ひと口めはよくても後で飽きがくるし、弱すぎても味が締まらない。塩ひとつで旨みの際立ちかたが変わってくるものだが、ここのはその加減がちょうどよい。私好みの塩梅なのだ。甘みもうまく絡み合っているからであろう。バランスのよい丸みのあるスープに仕上がっている。
これまで述べたスープは、全体を混ぜずにスープだけを口に含んだときの感想なのだが、実は、この店の冷麺には、具材といっしょに唐辛子ダレがのっていて、この唐辛子ダレやキムチなどの具をスープに混ぜこむと、さらなるおいしさが楽しめる。
全体をよーくかき混ぜて食べるのは、とってもおいしい。でも、個人的には、唐辛子ペーストが結構辛くて量も多めなので、スープの旨さを生かすには、唐辛子ペーストをもう少し減らしたほうがいいかなぁ、などと思ってしまうのだが・・・。でも、刺激を求めるひとにはちょうどいいのかな。これは好き好きですね。
ランチはお得感あり!
場所は、浅草橋駅から徒歩1分ほど。あまり降りる駅ではないひとも多いかもしれないけれど、駅から近いから、飲んだあとの〆などにもなかなか便利だと思いますよ。浅草橋のほかにも、赤坂や大宮にも支店があるのでぜひ。(といいつつ、私はもっぱら本店ばかりなのですが。個人的に本店が一番落ち着くんです。)
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ランチはおかずがついて900円。ボリューム感もじゅうぶん。ランチはサラダ、おかず2品、キムチご飯がついて900円。これはお値打ち感あり。まずはランチを狙うのもいいかも。
最後にこの店の冷麺の楽しみかたをひと言。まずは混ぜずにスープの美味しさだけを味わって。それから、具を少しずつ混ぜて味わい、好みでマスタードや酢を入れて楽しむべし。好き好きですが、よかったらお試しを。
■「KORYO浅草橋本店」
所在地:東京都台東区柳橋1-12-8 朝日MMビル2F
TEL:03-3863-0023
営業時間:月~金 11:30~13:45LO 17:30~22:30LO
土・祝 17:00~21:30LO
定休日:日曜
交通・アクセス:JR総武線浅草橋駅東口より徒歩1分 または都営地下鉄浅草線浅草橋駅より徒歩1分。
地図:Yahoo!地図情報
オフィシャルHP:冷麺専門店「KORYO」
■平壌式と咸興式の冷麺の違い