* 使うスパイス *
八角 シナモン ブラックペッパー
タイの家庭や屋台では定番のおかず。もともとは中国から伝わったと言われています。
独特の甘い香りとさわやかな辛みがある、八角とシナモンを一度焼いてから使うので、香りがとても豊か。味つけは甘めに仕上げるのがタイ流。見た目の色から想像するよりこっくりとやさしい味で、どこか懐かしく、ぬくもりまでも感じられる不思議な魅力がある料理です。そのままでももちろん、白いご飯にかけて食べたら最高です!
タイでは前の晩に作って翌日に食べるのが一般的。準備で何かとバタバタするパーティーの一品料理としても重宝する、タイ版大人の豚角煮です。
豚バラ肉(かたまり) 500gゆで卵 4個厚揚げ(厚めの短冊切り) 1枚にんにく (みじん切り)大さじ2しょうが(みじん切り)大さじ2パクチー(香菜)の根(みじん切り)大さじ2八角(網で香りが出るまで焼く)2個シナモン(網で香りが出るまで焼く) 2本ブラックペッパー 小さじ1水 3カップサラダ油大さじ2パクチー(香菜)の葉(飾り用) 適宜【 調味料 】* シーユーダム( 砂糖大さじ1+濃い口しょうゆ2で代用可 )シーズニングソース 大さじ2* シーユーカオ( しょうゆで代用可 )大さじ1
シーユーダム
別名ブラックソイソース。大豆が原料で、砂糖や香辛料を加えた甘みの強い濃口しょうゆ。煮物に使うと美味しそうな色に仕上がり、コクが出る。
シーユーカオ
別名ソイビーンソース。大豆が原料で、日本の薄口しょうゆに近い味ですが、塩味がやや弱め。炒め物や塩味が少し足りないときに使います。
◆◇ 作り方 ◇◆{1} 豚バラ肉は大きめの角切りにし、熱湯で3回ゆでこぼし、水で洗う。{2} 煮込み用の鍋にサラダ油を温め、弱火でにんにく、しょうが、香菜の根、八角、シナモンをいれて炒め、香りがでたら{1} を入れてさらに焼き色がつくまで炒める。{3} 厚揚げ、水、調味料を加えて中火にし、沸騰したらゆで卵をいれ、アクをとりながら肉が柔らかくなるまで約1時間30分ほど煮込む。
途中味をみて、塩味が足りないようだったらシーユーカオを足す。
器に盛り、香菜の葉をトッピングする。
◆ 仕上がりの色は薄くなりますが、豚バラ肉のかわりに鶏骨付き肉で煮込んでも美味しくいただけます。
厚揚げを油揚げにかえると、お肉の食感とよく合い、バランス良く仕上がります。
いかがでしたか?
普段何気なく作っている料理にスパイスを少し加えるだけで、本格的な香り高い味に大変身してしまうのです。
一度スパイスの味をしめたら、もうやみつきです。ほんとにスパイスってすごいな、といつもつくづく思います。いくつか常備しておくだけで料理の幅が広がりますので、ぜひお試しください。
スパイスは料理の味を引き立ててくれるだけでなく、食欲を増進したり血行がよくなったりと、体にいいことが詰まっています。
夏に向けて元気を蓄えられるように、普段の料理に少し取り入れてみてはいかがですか?