タマメ(フエフキダイ)の身をイチジクのテュイルで巻いた一品
1品目は、タマメ(フエフキダイ)の身をイチジクのテュイルで巻いた一品で、手にとってひとくちでいただきます。テュイルの軽快な食感とともに放たれるシナモンなどのスパイス香が、適度な酸味を纏ったタマメの旨みをぐっと引き立て、少量ながらも抜群のインパクトを与えてくれます。
とろ~りとした卵黄や桃のピュレ、香ばしいアーモンドのロティにキレのある香辛料のクレームを合わせた一品
天使海老に、生ハム&カリフラワーを合わせた一品
が、それで驚いてはいけませんよ。この料理以外に、ここではじめて登場するものがあるんです。それはパン。この「Hajime」で供されるパンは、ボクがこよなく愛する「ル・シュクレ・クール」のものなのですが、単にお店で売られているものをそのまま使用しているわけではなく、一皿一皿の料理にドンピシャのパンを、岩永シェフ(「ル・シュクレ・クール」シェフ)が作っているんです。メニューが変わるごとに、料理の一部と言っていいようなパンが用意されるのです。
この日は、このアミューズ3品目の時点で1つめのパン(ガラムマサラ&クミンを練り込んだパン)が登場。ここから放たれる独特のスパイス香によって、天使海老の旨みに重層感ある余韻がもたらされます。